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~ 推しとの出会い ~

なろう小説初投稿となります。

他の作品も載せますので、合わせて誤字脱字等ありましたら

アドバイスして頂けると助かります♪(結構ありそう…)


お手数おかけしますが、評価も合わせてよろしくお願いしますm(_ _)m


目を覚ますと、花壇に大の字で横たわっています。

石像が頭部に当たった為か、後頭部が凄く痛い。


「グズだこと」


顔を青ざめる女性。

対面に扇子を片手に見下す目線を向ける女性と取り巻き達。


何故、こんな事になったのか。

自分は誰なのか、全く思い出せません。


「私の可愛い取り巻きに手を出すなんて、どんな教育を受けたのかしら。あぁ、特に何も受けてなかったのを忘れていましたわ。これだから、平民は野蛮で恐ろしい」


ゆっくりと立ち上がり、服についた葉を取り除いて取り巻きの中に……。

あれ、どうして勝手に体が動いたのでしょう。

まるで、体に刷り込まれてるような……頭痛と共に走馬灯の様な記憶が流れ込んできます。


どれも憎悪を感じる記憶。

目の前に居る女性2人に怒りすら覚えてしまう。

でも、どうして? 記憶の中に映るモヤに包まれた顔の人が思い出せない。


「すいません」


気弱に見せながら、申し訳なさそうにこちらを見てくる。


そして、次のセリフが自然と頭を過ぎる。


“謝って済むと思ってまして? なんて幼稚な考えをしてるのかしら”


「謝って済むと思ってまして? なんて幼稚な考えをしてるのかしら」


一文字も間違わないで記憶してる自分に驚く事もなく、当たり前の様に過去に見た光景を再び見ている気分になっている。


「そ、それは……」


「まぁ、いいですわ。今回はこれくらいにしてあげる。では、失礼」


何か大切な事を忘れている。

公爵令嬢の後ろについて行きますが、一向に思い出せません。


数日経過した後、夜会のパーティーに参加すると公爵令嬢と1人の女性が対峙。


「あら、子爵に降格されたメアリーではなくて。ここは低貴族がこれる場所でなくてよ」


「記憶力が乏しい様で残念な頭です事。子爵ではなく、伯爵の地位に居ましてよ。記憶力の低い貴族様こそ、来るべき場所で無くてよ」


その相手の姿を見た瞬間、全てのモヤが晴れ、胸の鼓動が速くなります。

そして、憎悪の正体も思い出しました。

この世界は、ゲームの世界。

目の前に居るお2人は悪役令嬢として出演され、この前の気弱な女性がメインヒロイン。


「私の言った発言は必ず当たりますの。すぐに子爵に落ちますわ」


「それなら子爵に落ちてから言うべきですわ。てっきり、シワが出来てましたから、頭の中も老いてしまったのかと心配になりましてよ」


「視力が落ちたようね。シワなんて何処にも」

「眉間にシワが寄ってましてよ。どなたか捕まえてきて、聞いてみましょうか?」


「ぐっ、失礼するわ」


「また、お会いしましょう」


爵位の降格や取り巻きが居なくなったとしても、変わらず堂々とした佇まい。


実際に観ると、余計に好きって感情が込み上げてきて、今にでも抱きしめに行きそうになります。


あぁ、そうよ。私は彼女に会う為に、この世界へと訪れたのだわ。


でも、抱きしめになんていけない。


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