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義妹ってお仲間?

まとめて投稿中です。

最後までお読み頂けると嬉しいです。

「姉様と相部屋とか、マジか」


ぼそっと呟いた義妹をまじまじと眺める。

マジかって言葉、使った?あっち語じゃない?

「ねえ、コーラル?」

メグは首を傾げる。コーラルはハッとした顔をしてそっぽを向いた。

「今、変な言葉使った?」

「ひっ…!なんの事でしょう?」

その驚き方。

「マジかって、どういう意味?知らない単語なのだけど…」

メグはコーラルをチラッと見る。眉間に皺を寄せてムッとした顔のコーラル。

「ちょっと…本で読んで使ってみましたの」

「本」

「そ、そうです!何かの小説…物語ですわっ。

使い勝手良さそうな単語だったので」

「意味は?」

すかさずつっこむメグ。

「本当か?みたいな感じかしら?そんな感じだったわ」

まさかまさかでしょー。ちらっとコーラルを見ると滝の様な汗が。だったらこんな返しは?

「へー…、マジかぁ」

メグは目を細めながらコーラルに言った。

コーラルはカッと目を見開く。

「まさに、そんな使い方です!さ、さすが姉様ですわぁ!」

「お褒めいただき、嬉しいですわ」

メグは小さく笑った。

もしかしてコーラルって…私と同類さん?


「うわー!やっぱり簡単じゃん、やったぁ」

コーラルは新しくもらった教科書をパラパラと巡りながら歓声をあげた。

教科書が簡単って言った?メグはじっとコーラルを見つめる。なーんか怪しいのよね、最近の言動。

「あ、でもここんところはなんだ?ほーてーしきかな?えっ!でもxとyが両方とも入ってるじゃん!」

簡単だと鼻で笑ってたくせに、とメグは呆れた。

でも、『方程式』って言ってたし!

やっぱり前世持ち確定!


でもこれ、連立方程式だから中1の問題だよ!

一体この子いくつで死んじゃったのかな⁇

でも、社会にでたら方程式なんて使わなかったけどね。私の仕事ではねっ!

うんうんと唸りながら教科書を捲るコーラルに冷めた目をやりながらメグはため息をひとつ。


「それ、中学生の数学でしょ。関数やら2次方程式やらあるもの。まだ軽い部分じゃなくて?」

「えっ!!!!」

「確かに簡単ね。よかった数学得意だったから」

メグはにっこり笑った。上辺だけの笑顔にコーラルの顔は引き攣っている。

「ま、まさか姉様って…」

わなわなと震えながら指差しながら、

「前世持ちです…⁇」

再びにーっこり笑ってやった。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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