セロフィート
「 初先代 〜 前先代の記憶を見ても〈 皇 〉と接触はしていても魂の契約を交わした人形は居ませんからね 」
マオ
「 そうなのか? 」
セロフィート
「 本来、人形と〈 皇 〉は相容れない敵対関係にありますし… 」
マオ
「 敵対関係?
何でだ? 」
セロフィート
「 人形は世界の味方であって、人間げん類るいの味み方かたにはなりません。
人にんセロ形ぎょうフィートにとって人にん人じん間げん類るいは何い時つ如い何かなる時ときであっても駆く除じょ対たい象しょうですからね。
これは惑わく星せいが誕たん生じょうしてから惑わく星せいが寿じゅ命みょうを迎むかえ、消しょう滅めつする迄まで変かわる事ことのない〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉が定さだめられた決きまりです。
一いっ方ぽうの〈 皇コウ 〉は惑わく星せいの核かくコアから生うまれた惑わく星せいの子こ供どもです。
惑わく星せいの子こ供どもである〈 皇コウ 〉は、大たい陸りくと言いう名なの居い場ば所しょを1つ与あたえられます。
〈 皇コウ 〉は〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉へ祈いのりを捧ささげる事ことで、大たい陸りくに〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉から恩おん恵けいを授さずかります。
〈 皇コウ 〉に与あたえられた箱はこ庭にわ── 大たい陸りく ──の中なかで生うまれた生いきとし生いける生せい命めいが健すこやかに生いきられるように〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉へ祈いのりを支ささえるのが〈 皇コウ 〉に与あたえられた役やく目め── 使し命めい ──です。
勿もち論ろん、人にん人じん間げん類るいも対たい象しょうです。
〈 皇コウ 〉は大たい陸りくと≪ 神しん界かい ≫を光こう光の道,道どう光の柱で繋つなげ、≪ 神しん界かい ≫の民たみである〈 神しん民みん 〉を迎むかえ入いれます。
〈 神しん民みん 〉は〈 神かみのゴディ遣つかいオール 〉として〈 皇コウ 〉と互たがいに手てを取とり合あい、人にん人じん間げん類るいを真しんに救すくわれる信しん仰こうへ導みちびく為ための手て助だすけをします。
〈 皇コウ 〉にとって人にん人じん間げん類るいは保ほ護ご対たい象しょうです。
〈 皇コウ 〉が人にん人じん間げん類るいに対たいして武ぶ力りょく行こう使しをする事ことは例れい外がいを除のぞいて先まずないです。
人にん人じん間げん類るいを駆く除じょ対たい象しょうとしている人にんセロ形ぎょうフィートと人にん人じん間げん類るいを保ほ護ご対たい象しょうとしている〈 皇コウ 〉は、磁じ石しゃくで例たとえるならばS極きょくとN極きょくのような存そん在ざいです。
人にんセロ形ぎょうフィートと〈 皇コウ 〉が互たがいに手てを取とり合あい仲なか良よくなる事ことは先まずないです。
マオとワタシの関かん係けいは異い例れい中ちゅうの異い例れいと言いう事ことです 」
マオ
「 そんな…… 」
セロフィート
「 本ほん来らいならば、〈 皇コウ 〉であるマオが手てを取とり合あうべき相あい手ては人にんセロ形ぎょうフィートのワタシではなく、≪ 神しん界かい ≫の〈 神しん民みん 〉である〈 神かみのゴディ遣つかいオール 〉となります 」
マオ
「 …………オレは未まだ〈 皇コウ 〉じゃいよ。
オレは〈 皇コウ 〉にはな・ら・な・い・。
〈 皇コウ 〉になんか頼たのまれたって、なるもんか!!
オレはセロだけのマオだ!
唯ただの守しゅ護ご衛えい士しのマオ・ユーグナルだよ。
マオチェリンド・シェルダーシカ・エルゼシアなんかじゃない!! 」
セロフィート
「 マオ… 」
マオ
「 セロが期き限げんの1万まん年ねん目めを迎むかえる迄までは、〈 皇コウ 〉なんて御ご免めんだよ! 」
セロフィート
「 有あり難がとう、マオ 」
マオ
「 オレはさ、セロが期き限げんを迎むかえる最さい後ごの瞬しゅん間かん迄まで一いっ緒しょに居いるんだ! 」
セロフィート
「 マオ──、見み届とどけてください。
ワタシの最さい後ごから決けっして目めを逸そらさないでください 」
マオ
「 うん…。
どんな形かたちでセロと別わかれる事ことになるの分わからないけど、ちゃんと見み届とどけるよ! 」
セロフィート
「 嬉うれしいです(////)
( マオ…君きみは、ワタシの存そん在ざいが消きえる瞬しゅん間かん、どの様ような顔かおをワタシに見みせてくれるのでしょうね?
ふふふ…(////)
今いまからと・て・も・楽たのしみで仕し方かた無ないです♪ )」
セロと色いろんな話はなしをしながら朝あさ食げモニング終おえたオレは、テーブルの上うえを片かた付づける事ことにした。