宇宙背景放射内部には広大な宇宙空間が広がっていて、数え切れないぐらいの銀河があるらしくて果てしないんだけど、実はこの宇宙背景放射って言うのは1つじゃないらしくて、宇宙背景放射外部にも広大な宇宙空間が広がっていて、宇宙背景放射同士がぶっつからないように一定の距離を維持しながら沢山の宇宙背景放射が存在しているらしい。
宇宙背景放射の1つ1つに〈 久遠実成 〉が存在していて、運営と管理をしているみたいなんだ。
壮大な話過ぎてオレにはさっぱりだけど、〈 皇 〉になると宇宙の成り立ちみたいな事も理解するらしい。
因みに〈 久遠実成 〉は人間げん類るいが “ 神かみ様さま ” とか “ 佛ほとけ様さま ” とか呼こ称しょうして信しん仰こう対たい象しょうにしている存そん在ざいで、宇う宙ちゅう間かんに存そん在ざいしている全すべてのエネルギーの根こん元げんなんだとか。
セロがオレにも分わかり易やすく紙かみに描かきながら教おしえてくれたんだ。
人にん間げんとして生うまれる形かたちで長ちょう期き出しゅっ張ちょうから戻もどって来きたオレには〈 皇コウ 〉だった頃ころの記き憶おくは全まったくない。
だから、まるでお伽とぎ噺ばなしを聞きいてるみたいな感かんじだ。
セロフィート
「 ──マオ、口くちに卵たまごが付ついてます(////)」
マオ
「 えっ?? 」
セロフィート
「 ふふふ(////)」
マオ
「 笑わらい過すぎだぞ!
ムニエルにした白しろ身み魚ざかなを千せん切ぎり野や菜さいと挟はさんでサンドイッチも作つくったんだけど食たべるか? 」
セロフィート
「 食たべたいです 」
マオ
「 じゃあ、持もって来くるよ 」
セロフィート
「 お願ねがいします 」
椅イ子スから腰こしを浮うかせて立たち上あがったオレは、キッチンで重おも石しをのせて置おいてあるサンドイッチを取とりに向むかった。
マオ
「 お待またせ!
持もって来きたよ。
解ほぐした白しろ身み魚ざかなと茸キノコと炒いめたスープも持もって来きた。
テーブルに並ならぶかな? 」
セロフィート
「 もう少もうし大おおきめのテーブルに変かえましょうか 」
マオ
「 これぐらいで良いいよ。
あんまり大おおきいと移い動どうさせる時ときに大たい変へんだからな。
セロが移い動どうしてくれるなら大おおきくしても構かまわないけど? 」
セロフィート
「 マオ……吟ぎん遊ゆう大だい詩し人じんを働はたらかせないでください。
ワタシは皿さらより重おもい物ものは持もてませんし… 」
マオ
「 嘘ウソ吐つくな!!
セロが毎まい日にち読よんでる本ほんはど・う・見みたって皿さらより重おもいだろ!
それに明あきらかにオレより握あく力りょくも腕わん力りょくもあるだろが!! 」
セロフィート
「 見みた目めで判はん断だんしないでください。
重おもそうに見みえても実じっ際さいには軽かるいです 」
マオ
「 セぇ~~ロぉ〜〜〜 」
セロフィート
「 テーブル運はこびはマオに一いち任にんしてますし 」
マオ
「 一いち任にんされた覚おぼえはない!
モリガンベアーの頭ず蓋がい骨こつを素す手でで砕くだける握あく力りょくしてるくせに! 」
セロフィート
「 はて……。
そんな事ことありました? 」
マオ
「 オレはち・ゃ・ん・と覚おぼえてるんだからな!! 」
セロフィート
「 記き憶おくにないで〜〜〜す 」
マオ
「 ………………もう!
何いっ時つもそうやって惚とぼけて逃にげるよな… 」
セロフィート
「 ふふふ 」
セロは「 疲つかれるから嫌いやです 」とか言いって、何なんにもしてくれない事ことが多おおいんだ。
オレと違ちがって疲つかれないくせに!!
しなくてもいい余よ計けいな事ことはしてくれるのに、してほしい事ことは何なんにもしてくれない。
何なんでもオレより上う手まく出で来きるくせにだ。
だけど……オレはセロのそ・ん・な・所ところも好すきなんだ。
「 都つ合ごう良よく上う手まい事こと、利り用ようされてる 」って言いわれたら返かえす言こと葉ばもないけど──、「 頼たよられてるのかな 」とか「 甘あまえられてるのかな 」とか「 任まかされてるのかな 」とか「 信しん頼らいされてるのかな 」って、心こころの何ど処こかで──、頭あたまの隅すみで思おもっちゃうからだ。
オレは初はじめからセロの狡ずるさを許ゆるしちゃってるんだよな(////)
セロフィート
「 マオ──、サンドイッチとスープ、美お味いしいです。
おかわりあります? 」
マオ
「 スープならあるよ 」
セロフィート
「 スープのお・か・わ・り・をお願ねがいします 」
マオ
「 なら、鍋なべごと持もって来くるよ。
空カラになった皿さらはキッチンへ下さげるけどいいよな? 」
セロフィート
「 有あり難がとう、マオ 」
◎ 「 根元 」と「 根源 」は、どっちが正しいんでしょうか?
もしかしたら「 エネルギーの根源 」かも知れません。