マオ
「 そうだよ!
全く……。
今日も読書しかしなかったよな〜〜、セロは! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)
こんなにのんびりと読書が出来るのは久し振りです♪ 」
マオ
「 そですか…。
──昼間は気が狂いそうなぐらい何も起きなくて暇なのに夜は違うよな〜〜。
満天の星空が海面に映って幻想的でさ、不思議な感じがするもんな〜〜。
こんなに幻想的で綺麗な光景を眺めながらの夕食なんて贅沢の極みだよ!! 」
セロフィート
「 そうですね。
今晩は何を食べさせてくれます? 」
マオ
「 白身魚の酒蒸しだよ。
色んな酒があったから、適当に選んで下味を付けた白身に振り掛けて、器蒸しにしてみたんだ。
蒸し上がったら、トロふわオムレツを乗せてみたよ。
美味いかは食べてみないと分からないな。
何せ、釣れたのは見た事のない魚だからさ… 」
セロフィート
「 どんな魚でもワタシ達には問題ないです。
口に入れば体内で〈 テフの源みなもと 〉へ変へん換かんされますし 」
マオ
「 だよな!
例たとえ本ほん来らいなら食たべれない魚さかなでも関かん係けい無ないよな! 」
オレは出で来き立たてての料りょう理りをテーブルの上うえに置おいた。
船ふねの上うえで椅イ子スに座すわって食しょく事じをするなんて変へんな感かんじがするけど、テーブルも椅イ子スもセロが〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉で構こい成せいして出だしてくれた物ものだ。
普ふ段だんは船せん内ないに置おいてあるのを態わざ々わざ外そとに移い動どうさせて使つかっている。
夜よるの光こう景けいだ・け・は好すきだ。
食しょく前ぜんには〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉へ感かん謝しゃの祈いのりを捧ささげてから食たべる。
因ちなみにセロは食しょく前ぜん,食しょく後ごも〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉へ感かん謝しゃの祈いのりは捧ささげない。
人にんセロ形ぎょうフィートは常じょう時じ〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉から守しゅ護ごされている状じょう態たいだから人にん間げんのように信しん仰こう心しんを抱いだく必ひつ要ようがないらしい。
だから態わざ々わざ〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉へ祈いのりを捧ささげる必ひつ要ようが無ないんだとか。
〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉は宇う宙ちゅう背はい景けい放ほう射しゃ内ない部ぶの広こう大だいな宇う宙ちゅう間かんを運うん営えいしている管かん理り者しゃのような存そん在ざいらしい。
姿すがたも形かたちも無なくて、無む味み無む臭しゅうだから、実じっ際さいに存そん在ざいしているのか分わからない。
だけど、確たしかに〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉は遊ゆう在ざいしていて、人にん間げんにすら解かい明めいが出で来きない人じん智ちを超こえた摩ま可か不ふ思し議ぎな力ちからを見みせられたりする。
人にん間げんを苦くるしめる天てん災さいも〈 久く宇宙遠おんを運営実じつする成じょう主宰者 〉が引ひき起おこしている事ことらしいから、人にん間げんは容よう赦しゃない無む慈じ悲ひな自し然ぜん災さい害がいの被ひ害がいに遭あって死しぬか、自し然ぜん災さい害がいの予よ兆ちょうを察さっ知ち,予よ測そくをして事じ前ぜんに避ひ難なんして死しを免まぬがれる道みちしかない。
地ち球きゅうテッラは人にん人じん間げん類るいを中ちゅう心しんに回まわってないし、人にん人じん間げん類るいの都つ合ごうなんて知しったこっちゃないから、人にん人じん間げん類るいの方ほうが自し然ぜん災さい害がいや天てん災さいと上う手まく付つき合あって生いきていくしかないわけだ。
時とき々どきはセロの仕し業わざな時ときもあるけどな……。
だけど、セロも昔むかしに比くらべたら大だい分ぶん大人おとなしくしてくれるようになった気きがする。
人にんセロ形ぎょうフィートにとって人にん人じん間げん類るいは替かえの効きく使つかい捨すての玩がん具ぐおもちゃだし、〈 合ごうキ成せいメ獣じゅうイラ 〉の餌エサだし、セロの大だい好すきな実じっ験けんのモル実じっモ験けんット台だいだったりするわけだけど──、最さい近きんは色いろ々いろと控ひかえてくれてるみたいだからだ。
どういう風かぜの吹ふき回まわしか分わからないけど、喜よろこばしい事ことだとオレは思おもっている。