死から始める贖罪の旅路 人物紹介と第一章あらすじ
渡辺誠一
とある事がきっかけで人生に絶望し自害した人間
その後神を名乗る者より言い渡された使命の為異世界にて蘇る
冷静で現実主義な性格
他人に対しては冷淡であり無慈悲
誰かに必要とされる事に異常なほど執着している傾向にある
自分の命など価値の無いものとして扱う為、時々無茶な行動に出る場合もある
人類で唯一闇魔法を使える存在ではあるが、自分の意思で発動する事は現在出来ない
クラリッサ・グリム・アヴィ
一人で宿屋を経営する少女
お人好しな性格であり、誰に対しても親切に接する
誠一のかつての親友に容姿が似ており、その事から誠一からは避けられ気味
セシリーのお気に入りの一人であり、共に過ごした時間は長い
両親が英雄とまで呼ばれた凄腕の冒険者だったが、クラリッサには冒険者になる程の実力は無かった
その為現在は両親の残した宿屋で冒険者達を癒している。
セシリー・ブラックバーン・ボガード
エルシエル国最強と謳われる三騎士の一人
厳しい性格をしているが、気に入った者に対しては甘やかす傾向にある
仲間の幸せは自分の幸せであり、自分の功績よりも仲間の功績を重視する
誠一の事は気に入っているが、同時に少しだけ疑心を抱いている。
魔法と剣術の両方を巧みに扱い、アルバート達と共に前線を押し上げる
アルバート・ベインズ・ウォルター
三騎士の一人であり、他二人を纏めるリーダー役でもある
温厚な性格をしており紳士的で優しく、男女問わず人気の高い人物
仲間の為に感情的になる事もあるが、状況判断能力は高い為感情に流される事は少ない
大盾を用いた戦法は守りに特化しており、戦闘では前線を上げる役割を担っている
誠一の素性を怪しんでおり、探ろうと模索している
アビゲイル
三騎士の一人であり、魔法生物であるリヴァルの契約者
意地の悪い性格をしており、彼女を好く者はあまりいない
どんな者に対しても変わらない対応をするが、セシリーとアルバートには少し物腰が柔らかくなる
セシリー達に保護される前の記憶が無く、アビゲイルという名もセシリーが付けたものである
魔法の適正が非常に高く、殆どの魔法を行使する事ができる
自分の記憶を取り戻す事を何よりも優先しており
人の扱えない闇魔法に答えがあるのではないかと模索している
リヴァル
アビゲイルに仕える魔法生物
ぶっきら棒だが面倒見の良い性格
アビゲイルとは契約を結んでおり、彼女の記憶を戻す一環として召喚された
アビゲイルには協力的であり、何よりも彼女の安全を優先する
闇魔法を使う誠一を危険視しており、誰よりも警戒している
第一章あらすじ
自害した誠一に待っていたのは、別世界にて魔王を倒しその世界の平穏を取り戻す事だった
誠一は様々な人と出会い、戸惑いやトラブルを幾つも重ねながら交流していく
結果として誠一はセシリーの部下となったが待っていたのは雑務だった
雑務をこなす中、気になる依頼を見つけた誠一はアビゲイル達に相談するが
アビゲイルは誠一を煽り彼はこの依頼に関わっていく事となる
彼はその元凶が国の保有する森林地帯にあるのではないかと睨み
アビゲイルの助力の元兵士達を引き連れ調査を開始する
そんな彼を待っていたのは、街で一度遭遇した化物だった
化物に追い詰められ、もう駄目かと思った時アビゲイルの声が脳に響く
アビゲイルが掛けた魔法を解放し、その化物へと肉薄する誠一
当に尽きていたはずの彼の魔力は内包出来る量を越え
その魔力で放った物は人類が扱う事を許されないはずの魔法である闇魔法だった
彼はその後目を覚まし、無事に国へと帰還するのだが
そんな満身創痍の彼を待っていたのは辛い現実だった
誰も守れなかった事の悲しみ、辛さを抱えながら彼は強くなる事を決意する
そして、それを合図とする様に歯車は動き出すのだった