表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
声を拾って  作者:
54/60

53.

__だから、別の方法を取ることにしたんだ。


唯がそう言った。

視界が揺れ始める。

唯は、ため息をついた。お前をこちらに連れてくるのは本当に大変だったよ。途中、私自身も記憶を失ったり、魂のみになったりと大変だった。けれど、そこまでして苦労して翠をお前から遠ざけようとしても、翠はお前を見つけ出してしまう。どのようなルートを辿っても、お前は翠を消滅させる。


もう、私は、絶望しているんだ。この気持ちはお前を消滅させるだけではおさまらない。


初めは、小鬼に渡しておいたお前の手記を餌にしてお前を黄泉の国に送る手はずだった。お前の力があちらで強くなり始めていたのは気づいていたし、あの場に水の精霊が居なくとも、私の通行許可証さえ手にしていればお前はこちらに来る。若しくはそこまでたどり着けなくて消滅するはずだった。


……それなのに。


翠は、間に合ってしまった。そして、お前を助けるようにこちらに同時にたどり着いてしまった。


お前があちらで色々な不思議に遭遇したのは私があらかじめ記憶を失ったお前がこちらの世界に来たくなるためのいくつもの餌だった。


唯という少女との記憶もお前と優美の中に植え付けた。洞窟でお前が消滅しそうになり、水の精霊に出会うはじめのパターンを記憶を書き換えることによって歪めた。


いくつもいくつも可能性をつぶしてきたのに!翠はまた消滅した!


お前のせいだ!でも憎み切れない!と唯は蹲る。


……おれは、すごく澄んだ気持ちでその様子を眺めると、俺、最後までこんなんかと苦笑しながら、意識を手放した。

後、数話……すこし書きすぎても数十話で完結となります。今日中に完結出来るように動きますが、無理でしたら、明日いっぱいでの完結となります。

それまで、もう少々お付き合い頂ければ幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ