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声を拾って  作者:
46/60

45.

俺は普段は穏やかなのだが、突如、叫びだしそうになることがある。

いつからか、夜の街に出ていくようになってから、

人の罪を、心の闇を常に自身の意思関係なく強制的に見せられ続けてからか、

それとも、常に一定の人間から無意味に無意識的に嫌悪感を抱かれ続けた人間だからなのか


俺は、常に心の奥に爆弾を抱えるようになってしまった。


それは最早、いつからなのかもわからない。わからないんだ。俺は自分のことが。

わからない。何よりも。


俺の中には孤独があることは気づいている。

けれど、それ以上に渇望するものが何なのか、俺にはまだわかってはいなかった。

俺はいつしかそれを探し始めていたのだと思う。


俺の中で目的を探る行為が、唯という少女の面影を探すことに変換していったのは、俺の中ではごく自然な変化だったように思う。


俺は目的が欲しかったのかもしれない。


……そうしなければ、俺は本当に駄目になってしまう気がしていた。

いつか、いつか、この俺の中が決壊して、器が壊れ、

手遅れになってしまう。


そんな予感におびえていたともいえる。


早く早く。そうしなければ、手遅れになる。


__なにが

__何が手遅れになるのか、俺は知らない。


けれど。俺は、追い求めるしかなかった。

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