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41.「傷ついていく友人」
いつものように窓際に張り付いたように鎮座しながら、今日もいつものように空を見上げる。
空は、いつも自由だなぁと思いながら、雲の形を見てる。
ぼんやりしていると、肩を叩かれる。
振り向いて、仕方ねえな。と思わず苦笑した。彼は、どうやら無事だったらしい。
無傷ではなかったらしいが。
「……おはよう」
いつものようにそう返していつものように、三井祐樹にそう反応する。
祐樹は、「おっはよう~」
と、いつものように明るい声を発した。彼が家族の為にしていることに俺は気づいている。けれども、何も言わない。
「……喧嘩でもしたか?」
そんな風に尋ねると、ちょっとねぇと祐樹はへへへと笑った。切れた口端が痛そうだ。
遥が、何か言いたげにでも、何も言わずに俺と祐樹を見つめている。




