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声を拾って  作者:
27/60

26.

……ここまでが、俺がやっと最近になって思い出すことが出来た、唯との最後だ。


正確には、妹と俺は、唯とその日出かけた事実を忘れていた。

俺は、目が覚めると、妹とともに、どこともしらない草原に寝かされていた。

あの日の空と光景は、今でもくっきりと思い描くことが出来る。

稲穂のように揺れるススキの穂。

あたりは、金色の夕焼けに染まり、

全てが金色にみえた。

俺は景色に見ほれたあと、妹をなんとか起こして、どのような経緯で家にたどりついたのか覚えていないが、家に帰りついた頃には、すっかり辺りは暗くなってしまっていた。


玄関前には、母が泣きそうな顔で立っており、俺が唯の手を引きながら帰ってくるのを目にすると、妹の傍に駆け寄り抱きしめて泣き続けた。


俺は手持無沙汰になってしまって、そのまま一人玄関へと向かう。

ふと、玄関傍の鏡を見ると、驚愕で目を見開いた。

自分の頭がおかしくなったのかと思った。

今まで小さかった自分が、大きくなっており、(成長したような姿で)鏡の前に映ったのだ。

先程まで俺は5歳の子供だった……はずで……?あれ、そうだったよな?そうだったはずだ。

妹は俺よりも1歳下で……?妹……?俺に妹がいたっけ




……ああ、馬鹿だな俺は。隣の家の優美のことを妹だなんて思いこむなんてさ。

俺のかあさんは、もうずっと前に亡くなっているし、優美のおばさんがお母さんと一瞬でも思うなんて、俺はどうかしていたな。

優美とは、10歳も離れているのにさ


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