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21.「始まり」
彼女が消えてしまったことで、俺の仮定の理論が、ほぼ固まってきたように思う。
……彼女は気づいていなかったようだが、俺が倒れる前に目にした精霊の門に刻まれていた、Rei Saeki という文字と、何故か俺が読める幾何学的な文字。そこにはこう記されていた。
『俺は、願いをかなえる門を作った
俺の生涯をかけて
全ては未来の俺が過去の彼女と邂逅するためだけに
この文字は俺にしか読めない
この文字が読めるお前は未来の俺だ
これからお前は「黄泉の国」へ行き
唯と出会うだろう
そして、生涯をかけて
未来に向けて
この願いをかなえる門をつくる
Rei Saeki
必ずやり遂げろ
俺にはなせなかった
今の俺とは違い出来るはずの未来のお前へ』
俺は、「黄泉の国」へ、行かなければならない。
それがどんなにつらい結果であっても。
俺は見届けなければならない。
答えを知らなければならない。
そこに絶望が待っていたとしても。
俺は、何もない空間を空をかくように探って




