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声を拾って  作者:
20/60

19.

青年の言葉を聞いた時、私は、なにか、(そのなにかを私はうまく掴むことが出来なかったのですが)なにかが壊れてしまい、声を発せなくなってしまいました。


パリンと割れてしまったガラスから覗いた世界のように私が今まで見ていたものが幾何学的に崩れ始めます。幼い頃に何度も耳にした言葉が、耳の奥でぐわんと揺れています。


_(お前は、まだ、そんな夢みたいなことを言っているのかい)

_……透明な音など、言い伝えの中にしか存在しない空想や妄想の類だよ

_暗い場所だった気がします。

とても暗い場所。

私は、寂しくて哀しくて、とてもつらい気持ちでした。

ビーンビーンという甲高い音がずっと響いていました。

絃を曖昧なままの気持ちでつま弾いているようなそんな不規則な緩慢な音の中で

狭い洞窟の中響いているかのような水滴が落ちるような音が常に響いているかのような場所


_そうそれは、生まれた時ではないのです。

_私が生まれる前のそれ、は。

_私が生まれる前の命を絶った最後の_景色。


_私は。今この時に居ない存在だったということ


……そのような唐突な理解を私は一瞬で


私は、崩れるようにそこに倒れてしまいました。

……ここは、私の夢の続きなのです。

……一生回り続ける夢の続き

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