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17.「違う世界ということ」
青年は、ふっと表情を変えて話題を切り替えようとしたかのように見えました。
なにか考え込んでいるかのような様子でしたが、意を決したかのように口を開きます。
「お話を伺っていて、……僕の仮定の理論が裏付けられたように思います」
私は、よくわからないままにじっと青年の話に耳を傾けました。その内容は私には驚くべきことで、そして想像もつかないことでした。
「……僕は、こちらの世界に訪れてからずっと不可解に思うことがあったのです。やはり、違う世界だ、ということなのだと思います」
青年はそう話を切り出すとおもむろに腕時計を外すと私に見せて彼の仮定の理論を説明してくれました。
「僕をこちらに連れてきてくださったときのこと、覚えてらっしゃいますか?」
私がこくんと頷くと青年は神妙な顔をしてこう告げました。
時間軸が歪んでいるんです。……と。




