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声を拾って  作者:
11/60

10.

「こちらに連れてきてくださり、感謝します。有難うございます」

青年は、すっと背筋をのばして、綺麗なお辞儀を私にしてくれました。

普段の様子とは全く違うピンと背筋が伸びたきりっとした姿に私も嬉しくなります。


私は、嬉しさを出来るだけ隠そうとしながら(恥ずかしいですもの)出来るだけ淡々とした口調になるように気をつけながら、青年に言葉を返しました。


「いえ、……気になさらないでくださいな。少し乱暴な転送になってしまったようですが、大丈夫でしたか?」


私は赤面しそうになるのを耐えながら、半分は本当に心配して私がそう言うと、青年が、大丈夫です。あなたが守ってくれましたから。とにこやかに返答してくれます。


良かった、という安堵の気持ちが先にあって、心臓が早鐘を撃つようにとくとくいうのに、青年と対面しながら話せているという事実に心が追いついていかなくて、嬉しくて、私はあんまり青年と目を合わせたりすることが出来ませんでした。


この内面の気持ちが青年にバレて気持ち悪く思われたりしないかしらと考えるだけで、顔色が青くなったり、嬉しくて赤面しそうになったり、私の心はとても忙しかったのですが、


青年は当然そんなことには気づかずに、私の対応を淡々としていると取ってくれたのか、困ったような顔をほんの少ししました。私は、ツキンと少し胸が痛んだけれど、気にしない風を装って、青年に尋ねようと口を開きました。


……そう、ずっと気になっていた、唯さんという方と青年と青年の妹さんとの間に過去何があったのかということに対しての疑問です。


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