プロローグ
人生とは何かを犠牲にし何か糧として生きるそれが人生だ。
正義が悪役を倒したとき、正義の味方がいつも正しいように書かれているが、それが正しいとは限らない。
所詮、やってることは悪役と変わりないことをしている場合が多い。
正義がいつも正しいというのは、世間からすればただの予定調和に過ぎない。
誰だって正義になろうとすれば慣れるし、悪役のなろうと思えばなれる。
まあ、何が言いたいかというと…人は悪にも正義なれるということだ。
_______________________
「あなたの命は潰えました。しかし、あなたにはもう一度人生をやり直す機会が与えられました」
何もない真っ白な世界、しかしそこには二つの影があった。
一人はきれいな美少女、もう一人は姿かたちがはっきりしない影だ。
「ですが、あなたの体はここに来る間に朽ちてしまいました。なので、新しい体を差し上げます。どのような体が欲しいですか?誰のも負けないような、最強の肉体を持った体ですか?それとも、寿命まで死ぬことのない体ですか?」
美少女は問う、何を望むのかを姿のはっきりしない影は答えた。
「獣のような体が欲しい、姿を変えれるそんな体が」
それを聞いた美少女は笑った。
「それを聞いて安心しました。あなたなら、きっと救えるはずです。『あの』場所を、そしてあなたは、あちらでも、生きれるはずです」
「どういうことだ?それは」
姿のはっきりしない影は、困惑したような口調で言った。
「あなたの行く場所は、貴方の今までの常識が通じない場所。そして、あなたは何をするのか。そしてあなたは何を犠牲にするのか」
世界にひびが入る。
姿のはっきりしない影は、手を伸ばした気がした。
「見せてもらいます。あなたの行く末を」
その前にどういうことか、教えてくれと、姿のはっきりしない影は叫んだ気がした。
その叫びに美少女は回答したかは定かではない。
しかし、世界が壊れる瞬間こういった。
「すべては、賽が導いてくれます」
そして世界は崩れ落ちた。
誤字があれば報告、よろしくお願いします