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私は紙だ。  作者: とっすぃ
7/7

ラブリーマイエンジェル早苗ちゃん


私は意気揚々としている。

この日を待ちわびていたのだ。今回の話はいつもは冴えないサブキャラが大活躍しちゃう系の話である。例えるのならシャーロックホームズの助手のワトソン君がホームズの代わりに事件を解決してしまう系の奴。つまりは今回の主役は私!

今回は空から女の子が降りてくるのでその女の子をキャッチして助けるのが私の役目だ。しかもその配役を見て私は驚いた!なんと!読書投票人気No. 1の早苗ちゃんではないのか!!!まさか空から降りて来るなんてやっぱり早苗ちゃんは天使だったのか?まさにラブリーマイエンジェル早苗ちゃんだ!(まぁおおかた博士の実験に付き合わされて空から落ちてしまうといったところだろうが、、。)

まぁそんな事はどうでもいい!大事なのは設定じゃないその後だ!

ふふ!見えたよ。私には見えた。このマンガの最終回が、、、、。




アレから5年の月日が経った。

今日は【主人公】とシャロの結婚式だ。数々の困難を乗り越えて2人はようやくゴールイン

「ってか遅すぎだよね!さっさと結婚しちゃえばよかったのに!!」とか周りが囁いていてる中私と早苗ちゃんが颯爽と登場する。

早苗ちゃんの右手を小さな男の子が握っている。


「早苗〜!!誰!その子!かわいいー!!」


「私の子供だよ。私ね、羽黒くんと嫌、とんぼさんと結婚したの♪」


一同「えぇえ〜ー!!!」


とまぁ、こんな感じだ。【主人公】に振られてしまった早苗ちゃんが身近な相談役として私を選び自然と惹かれあっていきお付き合いが始まる。そう、今回はおそらくその為のフラグ回収回なのだ。素晴らしいぞ!作者アンタは天才か!!

「なあ、羽黒さっきからなに一人でぶつぶつ言ってるの??」


「ははは!【主人公】貴様にはメインヒロイン(シャロ)をやろう!!だが早苗ちゃんはやらん!俺の嫁だ!」

こいつ頭でも打ったのかと言わんばかりの顔を浮かべた【主人公】はふと視線を空に外した。


「羽黒!!!危ないーー!!!」

私にはわかる頭上を見て驚いたという事は早苗ちゃんが私の上に舞い降りたという事だろ。


チュ〜ドーン!!!!!

いやまてお前気は確かか?早苗ちゃんが垂直落下で私の上に落ちてきた。

私は頭から大量の血を出しながらこう言い力尽きた。

「ちくしょぉ〜〜!!やっぱり貴様はアホだ!そこは、そこは飛行石だろ、、、、ガクッ。」




「、、ぐろくん、、、、羽黒くん、、、、」


「あれ?ココはどこだ?」


「よかった!羽黒くん、、羽黒くん!!!」

早苗ちゃんは泣きながら俺に抱きついて来た。


「なぁ俺って何してたんだ?いまいち記憶が、、、。」


「羽黒!お前はすげえやつだよ!ベランダから落ちた早苗ちゃんを下でキャッチしたんだ。ただ、その時一緒に落ちてきた瓦礫で頭を打ってそのまま病院送りって訳だ。頭を打ったから一種の記憶混乱でも起こしてるんじゃないか?」


「違うんだ、なんていうか病院に行くまでの経路は今聞いて思い出した。そういうのじゃなくて、、、、なんていうかその、、、俺ってもう一人いなかった????」






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