【主人公】 君はお人好し
さーせん!だいぶ続き書くのに間があきました。
「なぁ【主人公】お前好きな人いんの?」
「なんだよ、急に!そ〜だな。りこピンとか?」
「お、意外だな!」
「せさミンとか博士とか早苗ちゃんとか!そうそうなんだかんだ言ってもシャロも好きだな!」
でた、いかにもな反応。読者として見てるぶんには楽しいがこれが廻りの人間だと妙にムカつく。
「いやな、そういうのじゃなくて一緒にデートしたいと思う相手がいるかって聞いてんの。俺たちもう高校生じゃんそういう相手がいてもいいんじゃないの?」
「デート?女の子と一緒に出かけるって意味ならそれなりにしてるけどな。」
そうだった。こいつは男女差があまりない。遊ぶ相手が見つからなければ女の子だって普通に誘う、相手の女の子は今後の展開を期待しそれなりの対応をするのだかコイツはナチュラルに遊んでいるだけだ。女の子は当然意識する、勘違いから始まる恋か、、、。
コイツの残念なところはとことん鈍感なところである。フラグを立てておきながら相手の好意に全く気付かず次々とフラグを破壊していくフラグブレイカーなのだ。だからこそシャロは焦るのであろう。まぁいいこの事をシャロに報告だ。
「そっか、やっぱりそんな感じか。それなら私にもチャンスがあるアンタ協力しなさいよね!」
「へ、?なんで?」
「むかしむかしとても偉い戦国武将は言いました“泣かぬなら殺してしまえホトトギス”!」
「げ、!!、」
私の慌てっぷりを見てシャロはニヤリと笑った。
「わかった!わかったから!、、、、それで作戦はあんのかよ!」
「作戦そのいちぃ〜!!アンタが不良役をやって【主人公】をボコボコにするの☆それでぇ〜私が【主人公】を助けてトキメキが始まるの♪私を女として意識させるんだから!」
(それ逆じゃね?むしろゴリラとして意識されそう)
結果だけ話そう【主人公】はすぐ私だと気付くそこへ颯爽とシャロが現れ意味もなく私は殴られる【主人公】は「何やってんの?あ!文化祭の練習?」と勘違いをされ終わる。
「作戦そのにぃい〜〜!!吊り橋効果でドキドキ大作戦!!」
なにこのテンション!?吊り橋ってそんなの近くにあんのか、、、
意外とあった。
「シャロ。昔この吊り橋でよく遊んだよな!俺がこうやって揺らしてシャロはビビりながら着いてきたっけ♪」
お、意外と良い感じ??
「ふーんだ!いつ迄も昔の私と思うわないでよね!今度は私がビビらせてやる〜〜♪」
シャロははしゃいで橋を揺した。
ビギビギビキィ
あ、、
橋が落ちた。私は頭を抱えた。
「作戦そのさぁん〜〜!!!観覧車隣で目を瞑ってまさかのキャ!大作戦!」
(もう辞めとけ)
シャロは目を瞑り【主人公】に顔を近づけた。つられるように【主人公】も目を瞑り、、、、、、
寝た。ダメだコイツ!!
「なぁシャロ、もうよさないか??」
「こうなったら!」
シャロは制服を第3ボタンまで外した。
「色仕掛けよ!【主人公】は今保健室で寝てる(シャロのせいで)。今こそ女を女性に対するトキメキを教える時よ!私を私を初恋の相手にしてやる!!」
おぉーやっべぇぞ!ラッキースケベ以上の展開が観れるかもしれない!私は意気揚々と先回りして保健室に向かった。
お、【主人公】と保険の先生だ。2人は私に気付かず話をしている。
「先生、俺わかんないんです!羽黒が言うような女性にトキメく気持ちが。」
「うふふ、そうなの?それでも良いんじゃない君らしくやれば。そうね。“汝よ隣人を恋セヨ”例えばそうシャロちゃんなんかどうかな?もしシャロちゃんが真っ赤な顔して君をデートに誘って来たらどう?意識しちゃって恋が始まっちゃうんじゃない?」
「先生ダメです。羽黒とシャロ付き合ってるみたいで。もしそんなことがあっても友達の幸せを優先します。」
「君はお人好しだね♪わたしそういう子嫌いじゃないな。どれ、、、、熱は下がったみたいね。」
保険の先生は自分のおでこを【主人公】につけて体温を測った。【主人公】の顔がみるみる赤くなって行く。
「、、、先生!その隣人を恋せよっていうの先生じゃダメですか?」
まさにその時シャロがドアを開け入って来た。しばらく石になりそのまま廃になった。
悲しきかなラブコメ主人公何故そうまでして鈍感なのか。
ちゅ
保険の先生は【主人公】の掌にキスをした。
「【主人公】ちゃん♪やっと私を女として見てくれた。」
「!!!?え、ゆき姉??」
「もう〜遅いぞ。どうせ君のことだからアダ名しか覚えてなかったんでしょ、久しぶりだね♪」
こうして【主人公】にまた新たなフラグが発生した。まぁどうせ幼い頃は3人は幼なじみで【主人公】とどちらかが結婚する約束をしていて女の子2人は覚えていてライバル関係が発生。タイムカプセルでその相手がゆき姉だと分かり失意のシャロ。
が!!【主人公】「それでも俺はシャロが好きダァ!!!!」的な展開が行われるのであろう。
あぁ何故私は主人公ではないのか、せっかく2次元に来たのにコレでは報われないではないか。
私にも優しい2次元はよ。