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不思議

 やっと見張りの監視が緩みました。

 今は20時10分、野営をしています。

 私、というか捕まってる私含めて5人は特に何かをするわけでもなく、与えられた食事をした後は横になっています。

 さて、まずは前に書けなかったスマホについて記しましょう。


 このスマホ、どうやら念じたら私の手元に戻ってくるようです。


 最初は、ここで捕まっていることに気づいたときです。

 自身の持ち物とか服とかを確認しているときに、いつの間にか手元にありました。

 それで、スマホが見つかったことにほっとしていたらですね、見張りの人に見つかって取り上げられました。

 何とか取り返せないものかと考えていたら、またいつの間にか手元にありました。

 傷の付具合から、間違いなく私のスマホです。

 これはどういうことなのかと色々試した結果、このスマホは「スマホが欲しい」と念じると手元に戻ってくるということが分かりました。

 試しに「財布が欲しい」と念じても戻ってきませんでしたから、おそらく私の「力」ではなくスマホの「機能」なのでしょう。

 私に備わったチートなら、枷や鉄格子のカギを手に入れられたのに・・・・残念です。

 そんなわけで、スマホの紛失の心配はなくなりました。


 そういえば、捕まってる仲間(?)の紹介をしてませんでしたね。

 男性が3人、女性が1人で、私から見て右から順番に、マッチョ、顔が怖いマッチョ、スキンヘッドのマッチョ、両腕とも肘から先が無い女性、です。

 何ていうか、全員犯罪者っぽい感じですね。

 もし、このサイトでお馴染みの奴隷制があるならば、間違いなく犯罪奴隷というやつですね。

 私と彼らとの会話はありません。

 だって言葉通じませんもの。


 そうそう、女性の食事ですが、私が食べさせています。

 この5人の中にもカーストがあるようで、トップから、顔が怖いマッチョ、スキンヘッドのマッチョ、マッチョ、腕のない女性、私のようです。

 言葉は通じなくても、ご飯の量で分かりますよ。

 トップほど量が多く、私が一番少ないというわけですね。

 どのくらいかというと、私の食事は拳大のパン一つと干し肉一切れ、コップ一杯の水ですが、トップの顔が怖いマッチョはこの三倍です。

 空腹は感じますが、「空腹を感じる」余裕があるだけマシです。

 話を戻します。

 女性は始め、床に置かれた食事を犬食いしてました。

 三人とも手伝おうとはしませんでした。

 それで、私は見ていられなくなって食事のお手伝いをするようになったわけです。

 いわゆる、あーんってやつですか? 

 ただ、この女性、野性味あふれる方でしたので、色っぽさも甘酸っぱさも感じませんでしたが。

 そうやってお世話する様子を見た3人が私のカーストを下げたのでしょう。

 私の食事の量は女性と交換されて、今の量になるわけです。


 それで、で・ぐふ!


 け、蹴られました。

 スキンヘッドのマッチョが睨んでます。

 ドスの効いた小声で何か言ってます。


 あ、どうやらスマホの明かりが眩しくて寝れないみたいです。

 申し訳ありませんでしたと頭を下げたら矛を収めてくれました。

 というわけで、今回はここまでです。

 それでは、また。

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