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夕飯

 掃除を始めて、良かったことが一つあります。

 それはこれからのことについて考えなくてすむということです。

 こうして記している今は、それが逃避行動であったことが分かります。

 テスト前に部屋の掃除をしたくなるのと同じです。

 ですが、わけのわからない状況の中で、掃除という日常行為が私の心に余裕をもたらしたことは確かです。


 さて、平屋の掃除は14時頃に始まったのですが、終わったのは夕日がきれいな17時過ぎでした。

 終わったというより、顔の怖いマッチョが私の肩を掴んで終わらせたのですが。

 なぜそんなことをするのか怪訝に思っていたら、顔の怖いマッチョは着いてこいとでも言うように顎をしゃくりました。

 無論、私は黙って付いて行きます。

 平屋を出て、彼の進むまま付いて行くと、首輪を付けた人たちが集まって並んでいました。

 全部で50人くらい居て、彼らの列の先にはパンとスープを配る人たちがいました。

 どうやら、夕飯の時間だったようです。

 顔の怖いマッチョが連れてきてくれなければ、間違いなく食べ逃してました。


「ありがとうございます」


 言葉は通じないと分かっていますが、お礼を言って頭を下げました。

 顔の怖いマッチョは私の背中をバシンと叩くと列に並びました。

 私もそれを追って、列に並びます。

 列で待っている間、私は首輪吐きの人たちの観察をしました。

 

 ・まず、人数は男性42人、女性13人。

 ・全体的に人相が悪い人が多く、髪型はハサミで適当に切ったような短髪が多い。

 ・男性は土汚れなどで小汚い者が多いが、一方で女性は清潔感がある。

 ・服装は簡素の物で、飾り気は無し。

 ・私の赤いTシャツはかなり目立っている。


 ここまで観察したところで、食事を受け取る番になりました。

 パンと木の器に注がれたスープ、それに木のスプーンを受け取ると、私は列を離れました。

 皆、適当な地べたに腰を下ろして食べています。

 場所が決まっているようには見えないので、私は顔の怖いマッチョから着かず離れずの距離に腰を下ろして食べ始めました。

 パンは固く、そのまま食べるには不向きでした。

 マッチョズを見ると、スープに浸しながら食べていたので私も真似て食べました。

 スープはそこそこ美味しかったです。

 何だかわからない根菜と葉物野菜、それに何だかわからない肉が入っていました。

 肉の味はイノシシに近かったです。

 スープの塩気は十分にありましたので、塩はそんなに貴重品なわけではないようです。

 この塩が岩塩なのか、それとも海から取れる塩なのかの判別はつきませんがね。

 味でわかるほど優秀な舌は持っていません。


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