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ゾンビ殺し✟真夜中の学校  作者: 姫里雪菜
7/8

ゾンビ殺し

「なんで返事しないの」

 鉄球少女が何かを喋ってるときに、後ろから魔王が赤い光のようなもので刺す。

 パァンと、突き抜けた。

「うっ……ぁ……魔王……?」

「君も用済みだね☆ バイバイ」

 ばたりと鉄球少女は倒れ、もう動かなかった。

「……っ。仲間まで殺すなんて……カナメも殺しといて、鉄球少女まで殺すなんて……」

「そうですね。仲間も殺しちゃうなんて、本当に最低なお方ですね」

 青い光を魔王に向け、パーッと放った。

 だが魔王は避けた。

「いきなり攻撃するなんて、怖いねぇ(笑)」

 魔王は最後に「そろそろ帰るね」と告げて、鉄球少女を持ち上げ去った。


(カナメはもしかして、まだ生きているかもしれない。探しに行こう)


 少女はユリを置いて、先に進んでしまった。

「ねえ、ちょっとっ、勝手に先に進まないでよ」

「別にいいじゃないですか。あなたは好きではありません。わ、私はカナメさんしか信じてません」

 そう言って少女は先に行ってしまった。そしてその後をユリは追い掛けて行った。

 すると向こうの方から大きい音がした。

 ドッカーン!

「あっ、カナメさんっ!?」

「……ッ!? カナメ?」

 そこに行ってみると、カナメはいなくゾンビがいた。少女にはカナメが見えた気がしたのだ。

「はっ? カナメじゃないじゃん。遂に目まで可笑しくなったの?」

「目が可笑しくはありません。確かにカナメさんです。ユリさんこそ、カナメさんが見えないなんて、本当にカナメさんを心配していたんですか?」

 ユリが喋ろうとしたときに、カナメらしきゾンビがいきなり少女に向かって走り出してきた。「ヴォオ゛ォ」と、少女を襲おうとした。

 そのときユリがカナメの持ってたバットを握り締め、背中らへんをドスッと喰らわせた。そのうちに少女は立ち、カナメらしきゾンビから離れた。

「……え? カナメさんじゃないんですか?」

 すごく驚いた表情をしていた。

「こんなのカナメじゃないっ」

 そしてまた一撃を喰らわせた。

「ウガァア゛!」

「急がないと、カナメが見つからない。あんた、名前教えなさいよ」

「あなたに教える権利はありません。私はカナメさん以外には、教えたくありません」

「は、めんどくさい。まあいいや、行くよ」

「そんなの知っています。言われなくともそうするつもりです」


(本当に気が合わないわ)


 すると二人の目の前には、信じられないような人が立っていた。

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