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世界は進歩した

四日ぶりに家に帰った。

ドアを閉めた音が、思ったより大きく響いた。


部屋は綺麗だった。

思っていた以上に。

掃除ロボットが毎日動いているからだろう。

自分がいないあいだも、

床は同じ順序で拭かれ、

埃は同じ経路で吸い取られていた。


世界は進歩した。

生活も、たしかに楽になった。


靴を脱ぐのが億劫で、

しばらく玄関に立っていた。

病院では何百回も承認してきたのに、

家では、次の一歩が出なかった。


キッチンの端に、調理ロボットが待機している。

声をかければ、

栄養バランスの取れた食事を

すぐに用意できる。


今日は、頼まなかった。


冷蔵庫を開けると、

必要最低限の食材だけが整然と並んでいた。

賞味期限も、摂取カロリーも、

すべて管理されている。


世界は進歩した。

だが、腹は減る。

疲れは、取れない。


結局、弁当を温めた。

操作は簡単だった。

病院のシステムより、ずっと。


何を食べればいいかは、もう分かっている。

どれだけ動けばいいかも、

どれだけ眠ればいいかも、

すべて数字で示される。


最適な食事。

最適な運動。

最適な睡眠。


最適解は、もう全部そろっている。


それでも、

決めるのは人間だ。


立ったまま食べる。

最適ではないと分かっている。

それでも、今日はこれでいいと思った。


掃除ロボットが足元を通り過ぎる。

毎日、同じ軌道をなぞっている。

四日ぶりに戻ったはずなのに、

部屋には留守の痕跡がなかった。


生活は、

自分がいなくても

問題なく続いていた。


病院でも、家でも、

世界は同じように回っている。

違うのは、

そこに立っている自分だけだった。


たぶん、昨日もこうだった。

明日も、同じだろう。


毎日が違うようで、

やっていることは、ほとんど同じだ。

同じ日を、

少しずつ名前を変えて

繰り返しているだけだった。


ソファに腰を下ろすと、

体の重さがそのまま沈み込んだ。

眠れる気はしなかったが、

起きている理由もなかった。


天井を見たまま、声を出す。


「AI、明日の予定は?」


少し間があって、返事が来る。


「明日は通常勤務です。

睡眠時間が不足しています。

今夜は七時間の休息を推奨します。」


そうか、とだけ思った。


それ以上は聞かなかった。

今日は、もう何も決めたくなかった。


「了解しました」とAIが言う。


世界は進歩した。

生活も楽になった。


それでも、

同じ日を生きるのは、人間だった。


また、

いつもの朝が来る。

初めての投稿で大変楽しかったです。とりあえずはこれでおしまい

読んでくださった方は大変ありがとうございました。

こんなの読みたい!っていってChatGPTで形にしてくれるので大変ハードルがさがって楽しかった

また書きたくなったら書きますがとりあえずは一旦おしまいです

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