表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/24

予選

「あちらへどうぞ」

受付から案内され、待合室のような場所に着いた。

屈強な冒険者が、沢山見受けられる。

ちょっと自分がいるのが場違いな感じもするのも事実だった。

ただ、参加するとタンカを切った以上・・・帰るわけにはいかない。

外からは試合を見に来た群衆が声を上げているのが聞こえる。

「お前!」

「ん?」

突然に緊張を落ち着かせていると声をかけられる。

声がしたほうへ向くと、そこには参加者だろうか・・・如何にも自信がありそうな冒険者がいた。

「俺はサエル、次のお前の対戦相手だ。まあ、お前では勝てないだろうけどな・・・!」

その冒険者は中級クラスで、俺と同じ位。

・・・こういう人はタレスにそっくりで嫌いだ。

でも、

「負けないぞ!」

そう言い返す。

もう荷物持ちだけの冒険者ではない。それなりに成長したつもりだ。

「カイト様、サエル様!会場へどうぞ!」

呼びかけられ、観客の前へ緊張した面持ちで進む。

____どうせ出場するんだ。勝って見せる!






「始め!」

審判が声を上げる。

この試合では魔術の使用は禁止されている。

身体強化も、もちろんだめだ。

武器の持ち込みも許されていない。お互いに試合中使用できるのは、鉄製の一般的な剣。

なるべく同じ条件でいるようにするため、この2つの制約の元、戦うことになっている。

初めに仕掛けたのはサエル、と名乗った冒険者だった。

「・・・!」

カイトは攻撃を待ち受ける。

が。

「?」

太刀筋が見える・・・!

というか。

「遅い・・・!?加減してるのか?」

「何を・・・!」

カイトはサエルの剣戟をたやすく避けられた。

それはあの時、魔獣を1撃で倒した時と同じ感覚。

レベルが上がったおかげなのかもしれない、と考察する。

「舐めるな・・・!」

そして、それからすぐケリはついた。

たやすくカイトはサエルの剣を受け止め、膂力だけで弾き飛ばした。

剣をサエルの喉元に向ける。

「勝者!カイト!」

「くそ・・・!」

初戦は思ったよりすぐ終わった。

もしかしたらもしかするかもしれない・・・!

カイトの1試合目は思ったよりあっけなく終わったのであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ