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女子高校生感情連打

作者: ぽい

この物語は高校1年生「藍野なつみ」の恋を変な文で表現している。スマホなら読みやすいのではないかと思う。

第1章 


藍野なつみは高校1年生である。


藍野なつみは女である。


彼女は恋をした。


初めての恋である。


それは入学初日、


同じクラスのAという男を見て


惚れた。


「A君、今読んでる本なんていうの?


…そうなんだ。奇遇だね。


私も同じジャンルの本が好きなんだ。


ねえ、おすすめの本ってある?


うん…うん……」


藍野なつみは努力した。


Aの読んでいた本のジャンルはラノベだった。


彼女はラノベに詳しくなかった。


だから詳しくなるために調べた。


インターネット、図書室、Aのおすすめ


そして入学してから1ヶ月たった。


藍野なつみは詳しくなった。


図書室の妖精と呼ばれるほどである。


Aとは趣味を語り合う友になった。


「A君、今日発売の…なんだけど


よかったら私の家で読もうよ。


…うん、一緒に」


そんな甘い日々を過ごして夏休み前になった。


藍野なつみは考えた。


この夏休みに告白する。


どこで告白しよう。


やはり夏祭りだろうか。


付き合ったら何しよう。


夏といえば、海


夜の砂浜でドキドキしたい。


山でキャンプもいい


寄り添い合って静かに本を読もう。


イベントだってある。


A君の趣味を理解するためにラノベを研究していたらいろんなイベントに興味がわいたのである。


「A君、夏休みに一緒にお祭りに行こうよ。


…えっ、夏休み中はずっとおばあちゃんの家に居るからダメ?


じゃあ登校日は会える?


…へえ、大事な用があるんだ。


わかった仕方ないね。


2学期まで会えないんだね。


…うん、ばいばい。」


A君のおばあちゃんの家に遊びに行こうかと考えた。


さすがにやめた。



第2章


夏休みが終わり2学期初日である。


藍野なつみはAを見る


肩肘をついて遠くの雲を眺めている。


物思いに耽っているようである。


今朝、靴箱であいさつをした。


藍野なつみから声をかけた


3度かけた


3度目で「ああ、おはよう。」だけ返された。


それからAはだんまりである。


藍野なつみは腹が立った。


久しぶりの再会でこれかと。


夏休みの話で盛り上がりたかった。


―――

A君、私、夏祭りに行ったんだ…。


すごいことがあったんだ。


海外の子なのかな、


金髪のかわいい女の子がねナンパされていたんだ。


そこにね、かっこいい男の子が助けに入ったんだ。


すぐ見失ったけど、ドラマチックだった。


海にも行ったよ。


信じられないと思うけど…


おっきなタコが居たんだ。


おっぱいの大きな娘を捕まえてた。


そこにね、またかっこいい男の子が助けに入ったんだ。


女の子は男の子に抱きついてた。


私もあんな感じに助けられたいな。


でもタコさんはこっちを見向きもしなかったな。


山には行けなかった。


怖かったんだ。


イベントには行ったよ。


東京まで行ってサインを書いてもらった。


女性ラノベ作家さん。


A君が最初にお勧めしてくれた本の作者さん。


すっごく緊張した。


でもね、サインを書いてもらうときにね


いつも手紙ありがとう、ってね


言ってくれたんだ…。


もうね、その日は寝れなかったよ。


A君はこの夏休み、何をしていたのかな。


A君、覚悟しといてね。


休み時間になったらこれでもかってくらい


自慢してあげる。

―――


チャイムが鳴る。


先生がいつもより早く教室に入る。


クラスメイトがいつもよりうるさい。


だが、藍野なつみはAへの自慢話で頭がいっぱいである。


先生は咳払いしたあとドアを見る


「えー、早速だが転校生を紹介する。


入りなさい。」


ドアがゆっくり開く。


教室の誰もが黙る。


女の子が入ってくる。


腰まである髪の毛は艶やかな黒


見つめられれば姿勢を正してしまいそうな目


緊張ではない真顔


ゆっくりと入ってきた女の子は


黒板に


『鈴原ふゆか』


と書き、淡々と自己紹介を始めた。


「鈴原ふゆかです。


今日からよろしくお願いします。


あと、


そこにいるA君の


カノジョです。」


教室は静寂としていた。


しかし、誰もが驚き藍野なつみを見た。


気まずそうに見た。


藍野なつみは困惑した。


他人事のように鈴原ふゆかを見ていたのに


A君のカノジョという言葉が頭を真っ白にした。


聞き間違えたのだと脳が処理しようとした。


周りの視線がそれを拒んだ。


A君を見た。


気まずそうに鈴原ふゆかを見ていた。


それで理解した。


理解して、意識を手放した。



第3章


藍野なつみは保健室で目をさます。


体調不良といい1限を休んだ。


藍野なつみは教室に戻る。


教室では鈴原ふゆかに質問している集団や


Aをうらやむ人たちがいた。


藍野なつみは静かに自分の席に戻る。


哀れむ視線が彼女に刺さる。


だが、藍野なつみに声をかける人はいない。


1学期、藍野なつみはAと仲良くなることだけに努力した。


その間にクラスのグループは完成した。


彼女に与えられた図書室の妖精という称号も他者との交流を阻んだ。


2限開始のチャイムがなる。


先生が授業を始める。


藍野なつみは考えた。


A君と鈴原ふゆかとの関係は


夏休みに会えなかったこととつながっている。


A君を見る。


いつもの顔に戻っている。


今朝様子がおかしかったのは鈴原ふゆかのせいだ。


鈴原ふゆかを見る。


真顔だ。


でも気づいた。


1回だけA君を見て微笑んでいた。


わたしはノートがきれいなまま2限を終えた。


教科書とノートを片付けてAに近づく。


「A君…。」

「A君、次の授業について教えてください。」


なつみの声はふゆかの声でかき消された。


かき消されるほど小さな声だった。


Aはふゆかに授業の説明をしている。


こちらに気づく素振りもみせない。


隣の席の男子が気まずそうにしている。


なつみは自分の席に戻る。


自慢しようと思って持ってきたサイン入りのラノベを読む。


主人公の男の子が1人のヒロインだけに恋をする話


「A君にとってのヒロインは私じゃないんだね…」



ホームルームが終わった直後


クラスメイトのほとんどが残ってる


Aと鈴原ふゆかが一緒に帰ろうとしている。


藍野なつみは平静を装いAに話しかける。


「A君、話があるんだけどちょっといい?


…うん、図書室でいい。


鈴原さん、ちょっとA君借りるね。」


クラスメイトが私たちを見る。


「え、ええ。教室で待ってます。」


教室を出て図書室へ向かう。


その間のAはなぜ呼ばれているの分かっていないようだった。


図書室に着いた。


まだ、誰もいない。


「A君、私ね、言いたいこと聞きたいことがいっぱいあるんだ。でも今日はこれだけ

私、藍野なつみはあなたのことが好きです。


付き合ってください。」



第4章


図書室の奥の椅子


藍野なつみはラノベを読んでいる。


彼女の周りには、普段はなつみを見るために数人いるが、図書委員の計らいで誰もいない。


あの後、カバンを取りに1度教室へ戻った。


教室にはクラスメイトが残っていた。


なつみはサイン入りのラノベを取り出すと、Aにいつもの声で自慢する。


Aもいつもの声でうらやましがる。


いつもと違うのは、なつみがAと一緒に帰らないことである。


「じゃあ…ね。」


この日、藍野なつみは失恋した。


数か月の短い恋だった。

星をつけてくれるとうれしいです。また他の作品を読んでくれると幸いです。


↓蛇足

予定では「A君」を鈍感系にしようと思っていたのですが、そっちのルートだと3章ほど追加しないといけないので止めました。気が向いたら書きます。

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