7 ズキューン
セルバのスキルを紹介します、
俺は、風呂に入りながら、ステータスをチェックしていた。
そして、ステータスを確認し終わった俺は、思った。
(なんか俺、めっちゃ強くね?)
俺の、スキル構成で戦闘を行うとこんな感じになる。
味方を召喚する(下位天使・下位悪魔召喚)
↓
下位悪魔の結界で周りへの被害を防ぎ、下位天使が、怪我人などの治療を行う
↓
光魔法で、相手を牽制しながら、闇魔法を纏って攻撃する。(光魔法、闇魔法、魔闘術)
下位天使・下位悪魔召喚というのは、天魔種のみが使える召喚術のスキルで、下位天使は浄化や、治療などができ、下位悪魔は、結界を張ったり、相手にデバフを与えることが出来る。
そのため、攻撃力の高い闇魔法使った時の、周りへの被害を押さえる事ができる。
そして、攻撃力の高い分、隙が多いという闇魔法の欠点を、素早く確実に攻撃を当てることが出来る光魔法が補う。
しかも、後衛の弱点の接近戦は魔闘術によって得意分野となる。
さらに、ユニークスキルの天魔の誇りによって、闇魔法は破壊力がアップし、光魔法は、より素早く、安定した攻撃力を得ている。
それに加えて、召喚したローブは物理攻撃と魔法攻撃を無効にする。
つまり、俺と戦うこととなる敵は、
敵 ─敵だ!かかれー
俺 ─喰らえ!光魔法!!
敵 ─うわ!?早くて厄介だな、
敵 ─だが、近づいてしまえば魔法使いなんて、ただの人間だ!
俺 ─フッフッフー、来たな?魔闘術の餌食にしてくれる
敵 ─なに!?接近戦も出来るのか!?ええい、多少の犠牲は問わん!数で押せー!!
俺 ─効かん!効かんぞー
敵の部下 ─隊長!攻撃が効きません!
敵 ─なんということだ!全員引けー
俺─ そうはさせん、喰らえ闇魔法!
敵たち ─ うわぁぁぁー
みたいな感じになる。
(そうは言っても、最強ってわけでもないよな、精神攻撃とか、ローブを溶かされちゃったりしたら、負けるし。)
それでも、相当強い部類に入るだろう。
これだけ強ければ、高位の冒険者にだってなれるし、いざという時以外戦わない癖に、給料はめっちゃもらってる騎士にだって慣れるかもしれない。
「まぁ、このまま無職でいる訳にもいかないし、とりあえず明日、両方みてみようかなー」
そんなことを考えながら、風呂を出るとエレナが起きていていて、ベッドの上でキョロキョロと部屋を見渡しながら、目には涙が浮かんでいた。
そして、俺を見つけると凄いスピードで俺の胸に飛び込んできた。
「ど、どうしたんだ、エレナ?」
「目が覚めたらね、お兄ちゃんがいなくてね、知らないベッドに寝てたからね、すごい怖かったの」
「あ、そういうことか!ごめん、エレナ」
気付いたら知らないベッドで寝てたなんて、そんな怖いことはないだろう。
「悪かったな、エレナ」
「でも、もう大丈夫!お兄ちゃんがいるもん!だから、明日も街を一緒に回ろうね!」
ズキューン
俺は、エレナのくもりのない笑顔にやられてしまった。
よし!俺は、エレナのためにいきるぞ!!
そのためにも、明日はギルドと、騎士団のところにいかないとだな。
もし、エレナが友達に俺の仕事を聞かれたときに、無職なんて言わせちゃダメだ!
「エレナ、明日はお兄ちゃんは、お仕事を探さないと行けないんだ、だから、明日はお留守番してもらえるかな?」
「わかった!私、魔法の練習して待ってる!」
「そうか!ありがとう、じゃあ、お兄ちゃんが光魔法を教えてあげよう」
「うん!」
エレナは、しばらく光魔法の練習をしていたが、途中からウトウトし始めて、ついには寝てしまった。
俺は、エレナをベッドに寝かせると、電気を消して魔力を練りながら、横になった。
こうすることで、魔力切れが起き、ぐっすり眠れるという豆知識だ。
エレナ寝過ぎじゃね?