第8話ー作戦名、命は大事に
さてー!書いてみます。
頑張りますww
いや、私も、作中の子らも…
「グルルルァァァーー‼︎」ナーハの森の主は眼前の人の群れへと咆哮し、重圧をかけてくる。通常格下であるCランク以下の冒険者であれば、それだけで身が竦み、身動きすら自由にならないはずであるが、目の前に現れた人族には効き目が感じとれない。
「オレ達1班だけで倒したらメンゴ、メンゴー!」お調子者のチョスらしい台詞だ。
ハトもナギもルカもやれやれといった風に首を横に振って、緊張感が少し緩む。
「サンドウルフ達ぃー!付かず離れずの距離で牽制するさぁー!」リョージが従魔に指示を出す。
「コボルト諸君!リョージのとこのサンドウルフには負けないでありんすよー!」アリは剥き出しの対抗心をあらわにする。
「スラちゃん達!絶対に無理しちゃ駄目よ!シロと私で回復していくからね!」セチャーンは動物も従魔も愛で過ぎる程に過保護なきらいがある。
「火炎ブレスが来るぞ‼︎」ナギは咄嗟に水魔法での相殺を狙って魔法を繰り出す。
「範囲水流!」ナギの放つそれは中級水属性魔法の域を凌駕している。
だが相手はグレートドラゴンのブレスだ、軽減こそすれど、相殺には遠く及ばない。
「ナギ、ルカ、チョスは僕の後ろへ!」ハトの今日の装備は大盾であり、自慢の新作だ。セチャーンがエンチャントした対魔軽減の効果も付与されている。
「ヒールプラス!」ルカは即座に覚えたての回復魔法で1班の盾に治癒を施す。
「リジェネオール!」範囲を1班の4人に絞って、セチャーンが回復力促進魔法を遠隔からサポートする。
「悪くないw」仲間の村の子供達の順応力は、ヨーテモの期待通りだった。
初撃である火炎ブレスが、人族の子らに目に見えたダメージを与えられなかった事を悟ると、森の主は巨体からは想像もつかない早さで、体躯を走らせて距離を詰める。ハトの目の前に迫る。
「ブービートラップ!」チョスは地形効果を利用したスキルで、森の主の足場の地面を泥化させる。
踏み込んで一気に薙ぎ払おうと身を寄せた森の主は、泥化した足場でバランスを崩した。
即座に全員が反撃に転じる。ルカは森の主へ向けて矢を放つ。ハトは体制を整え、次の防衛に備える。
「水流の矢!」ナギは水属性魔法で複数の矢弾かのように、追撃を仕掛ける。
「一点突破!」反撃の初手では手数を優先して、3連射出したルカだったが、ナギの魔法の間を縫うように力を込めた一撃を織り交ぜる。
スライムもサンドウルフもコボルトも、ヒットアンドアウェイといった風に、森の主へとファーストアタックを試み、また距離をとる。
「グギャァァァ‼︎‼︎」森の主の左眼はルカの矢が刺さっていた。久しく痛みとは無縁だった森の主は、眼前の人族の子らが、単なる獲物ではなく、れっきとした敵であると認識する。
森の主は反転して跳躍し、その巨体で空に浮かんだ。
「したっけ、ウチらの出番だよ!」メイリンが2班のカズキ、ツキジ、クロラと目を合わせ、小さく頷く。
「ちょ!まだやれんし!」チョスはまだ戦いたいようだ。
「了解!」ハトは冷静に判断し、1班のメンバーを下げる。
目下の相手が変わり、戦術も変わると、その対応策も変えねばならない。森の主がこちらの戦術に対応慣れする隙を与えない、これは大局の中では大きな戦術となる。
「1発だけだぞー!!」空に上がった森の主に対し、仲間の子供達がうてる対策はグンと少なくなる、ヨーテモが飛翔魔法で森の主よりも高みに上がると、多重展開となる別魔法を放つ。
「重量魔法!」無属性にして、今生のウチナー社会では忘れられし古代魔法。
「ゴ…ゴグルァァァ‼︎ギャグルゥゥゥ!!」森の主は突然にも自らより速く、そして高く飛んだヨーテモに驚き、理解するよりも前に、急に地面へと叩き落とされたのである。
森の主、良いところないっすね!汗




