第36話ー地方都市サーガの解放
こんばんはとおはようの狭間です。
どうも、僕です!
なんとかここまで毎日投稿しておりますw
御庭番衆の兵等は1人残らず強かった。
その名の通り王を守るべく再編された元の隠密機動隊は、フーセンに選りすぐられた少数精鋭で構成されており、「引率者」の底上げと、改良された武装にエンチャントの付与…。
2年にも及んだ画期的に変革された効率的な鍛錬は、兵士達を一般の強さから逸脱させるのに十分過ぎた。
根本からして魔法文化の水準が上がった事により、元が優秀であったフーセン配下は等しく身体強化にも優れ、2年前の水準であれば全員が各部隊の隊長を凌ぐ程へと押し上げた。
連携も統制もとれていないキクロとターロエ双方の配下魔族達では相手にならなかった。
フーセンもリョージもその従魔も特段に目立つ必要もなく、街の外れに位置するシノガリ遺跡付近にて5、60人程の獣人族奴隷を解放する事に成功した。
「お前達、まだまだ高みへは遠いからな…」
フーセンは嬉しそうに小さく笑みをこぼし、四散した残る魔族の掃討を指示したのだった。
「土遁・物見櫓の術!」
チョスは足場の地面を隆起させて街の全貌が見える高さに立つ。元より魔力索敵にて領事館の位置は理解していたが、前後周囲の環境、状況をより確かに把握する為だ。
「クロラ、仕方ないから名前の似たキクロはあげる!」
チョスはターロエに狙いを絞って高所を跳ねる様にして伝って領事館へと向かう。
「ほい、じゃあ道挟んだ反対側のキクロへは僕が。」
相反するターロエとキクロは領事館前の道を挟んで別々に居を構えている始末であった。
「火遁風遁合作忍術!炎乱気流の術!」
チョスの合成遁術が領事館だけに留まらず周囲の建造物を無作為に焼き払う。
(後片付けが面倒だな…)
方々の喧騒に気付いてターロエとキクロは表通りに配下を伴い慌てて出ては来たが、共闘する気はまるで感じられなかった。
まあそもそもそれぞれにチョスとクロラが襲い掛かり、策を練る間も情報を交換する隙もなかっただろう。
「…っっっんな!我は四天王スイスイ様が副長ターロエなるぞ!貴様等人族風情がどうして此処に!」
さすがに名のある魔族の将は凄腕であるチョスの一刀二刀と両手に構えた短剣を切り結んで凌ぐ。
しかし次第に剣速に圧され始めると、その身体には1つ2つと致命的な傷が刻まれ、恨み節を伴い絶命するまでに大した時間は要さなかった。
「…っっんだコイツっ!あっさり倒れたら両方やれたのによー!」
欲しがりチョス…
チョスがターロエを斬り伏せて倒すのを見計らったかのように、氷帝クロラも難なく名前の近いキクロを屠ったのだった。
「なんか次は俺の天下だとかなんとか…ブツブツ言ってたけどコイツ…魔族ってこんなに弱いの?」
それぞれの配下もまた御庭番衆や大魔導士副長小隊の脅威とはなれずに命を落として逝った。
驕りが過ぎれば必ず痛手を喰らうは必定であろうが、此処までの戦いに於いての人族側勢力に目立った被害は微々たるモノに過ぎず、日々圧倒する戦果報告が方々からもたらされたのだ。
白熱した戦闘描写…
淡々と圧倒報告に終始じゃなぁ…




