第19話ーギルド本部にて
難しい話に終始してます…
お堅い話よりもワイワイしたーい
「アキ、お前の全人脈を活かして連島議会議長と、国防担当指揮官である各部隊隊長たち全員を招集しろ!今すぐにだ‼︎」
語気を荒げて矢継ぎ早にコアは続けて主張する。
「最南地に住まう全人族の存亡だけじゃない、この世界ワコクの未来がかかっている‼︎お前たちが生暖かく見守ってきたガジュマル村の子供達と、その全てを率いて育てたヨーテモに全権を託せ。俺は冗談が嫌いだ、本気で言っている…言ってる意味はわかるな⁉︎」
コアには並々ならぬ決意と秘めたる構想があるかの様に思えてならない。
「ちょっと待て…いや、頭が追いつかない。もう少し噛み砕いて欲しい!」
アキはシュリの冒険者ギルド本部マスターとしての重い責任があり、招集を求められる人族の現在の重鎮たちも同じく重い責務に追われ多忙な者達ばかりであるのだ、当然であろう。
このコアの言を聞いたヨーテモはやはりコアが只者ではなく、大局を見据えて未来が理解る男だと、必ずやこの先に控えるであろう熾烈な戦局に必要な人材である事を確信したのである。
(…この男…欲しい…)←誤解しないでw
冗談が大嫌いなコアの事をよく知るアキは、ギルドの職員と共に、手分けして要望を受けた最南地の人族の要人達へと緊急での招集をかけた。それ程にコアの目には熱意と説得力が感じられたのだ。
とは言ってもその全てが重職であるが為に、全員が揃うまでには数時間が必要とされた。
「ヨーテモ、お前がシュリに来た目的は3つあったな。もちろんその頭の中には既に絵図があるのろう?いや、お前と呼ぶのは最早相応しくないのかもしれない、君とでも言うべきだろうか。」
コアには並々ならぬ直感にて確信めいたものが感じられたのであろう。
「コアさん、貴方こそ俺の予想の遥か斜め上の逸材だったよ…よくぞ最初に俺達に巡り会ってくれた‼︎…運命だとかで片付けたくはないな、これこそが天命、必定の時を迎えた。俺の事は今まで通りにお前で良いんだ、その方が心地良いw」
ずっと最年長で村の仲間の子供達を育み慈しみ、守り育ててきたヨーテモにとって、兄貴分である存在は頼もしい。
単なる年長者ではなく人望に人徳に実力を兼ね備えたコアと、たった半日の言葉を交わしたヨーテモにもまた、直感を確信に変える何かがあったのだ。
「アキさん、要人を待っている間に手短な説得力を示そう。年長者組の11人にはAランクの、年少者組にはBランクの適性審査を準備してくれ!俺は冗談が大好きだwだが…これは冗談なんかじゃないぜ?」
ヨーテモとコアは互いに目を合わすと小さく頷き、更に驚くアキが何かを言いかけるのを遮るよう続けて語るのだった。
「この大部屋は冒険者ランクの適性審査を受ける場所だね?200年埃を被ったSランク魔導水晶の魔道具は残ってるかい?」
ヨーテモの発した言葉の意味はその場の全員をざわつかせるのに十分過ぎた。
「直ぐに俺がSランク、年長者組がAランク、年少者組がBランク適性である事を示そう。最南地の人族に於いての現在の頂点に居る、要人達が揃い次第にまだ伝えるべき事もある。コアさんとアキさんも連中を説得するためには俺達の事、目の前でわかっておくべきだろう?」
ヨーテモは大部屋の四隅に手早く魔法陣を描くと、シュリ冒険者ギルド本部の建物のみを包む特殊な結界を展開させる。
「ミコト、竜化せずとも隠蔽した魔力の気配はコアさんを凌ぐだろ?」
ヨーテモの言を受けミコトが前に歩み寄る。
「「主、人族は我には遠く及ぶはずもない。其方が特異なのである。でなければ我が他者へと仕えるはずもなかろう。」」
ミコトはどこか嬉しげな表情で応えた。
話が大きくなってきました!
誤字脱字をみかけたら教えてくださいw




