第13話ー人族最大の街シュリへ
タケコプターもらっても、きっと最初はみんな苦戦するんす!!
上手い下手もあるんです!きっと…多分w
年長組は小一時間ほどもすると、上手に飛べる者も居れば、恐る恐る浮かんで、ゆっくりと村の上空を行ったり来たりし始めた。
一方で年少組(12歳未満)では、リュー、リン、ヤマトを除く全てがたどたどしく、浮かんでは落下し、飛翔魔法の難易度の高さを裏打ちさせていた。
「したっけ、ヨーさんが置いて行くなんて、そっただ酷い事さする訳ないべさ!」メイリンは半べそかいてる年少組に優しく慰む。
「弱肉強食ぅ!弱きは喰われるのが世の常よ?」煽り上手のチョスは上手に飛べるようで、既に調子にのっている。
(チョスwガチで泣いちゃうからwやめてw)念話にてヨーテモが諌める。
(チョリーーっす!)チョスの返事は軽い。
それから1時間程も費やすと、年長組から手ほどきを受けて、年少組の皆もあらかた飛べるようにはなった。
「最後尾は俺が飛ぶ、先頭はミコト、頼んだぞ!」ヨーテモはミコトに微笑んで、ミコトは頼られた事を喜び、一瞬の照れからすぐに、凛とした面持ちで、集団の先頭を務める。
「時々振り返り、速度の調整は任せる、緩すぎても仕方がない、追いつこうと必死になれば、魔力操作も、補助魔道具付きの飛翔魔法も、上手になるはずだ。」ヨーテモは割とスパルタ主義だった。
自分と縁を結んだ者は、誰一人として欠かしたくはない、強くなる事、それ即ち生き残る術であり、「ワコク」の世界に於いては必須なのである。
ウチナーの一般的な移動手段は、馬車である。シュリからガジュマル村までは、馬車で2日はかかるだろう。一般的な大人が歩いたり走ったりだと、1週間は必要とするだろう。豊かな森だけに、魔獣への備えや、適度な睡眠、交代しながらの見張りなどで、余計に時間がとられるのである。
地形による遠回りも不要とし、魔獣に襲われる危険性が殆ど無い飛翔魔法を用いれば、拙い子供達が居ても、丸一日もかけずとシュリへ到着するだろう。
但し、上空にだって、グリフォンや飛龍も稀に見る事はあるので、上位竜種の希少種である亜種、変異個体のミコトと、ヨーテモで先陣、殿を務めているのである。
元より村の子供達は、漏れなく優秀である。瞬く間にコツを掴むと、全体の飛翔魔法の速度は尻上がりに加速していった。
ガジュマル村には侵入防止の結界魔法陣が用意され、3人のテイマー達の従魔が留守番戦力として、任されている。よほどでなければ問題が起こる事は考えられない。
不慣れな飛翔魔法での長旅だけに、シュリへの往路では、短い休憩を一回と、食事の為の一休みは、しっかりと挟んでおいた。
陽は落ち、星明かりの下、眼下にはシュリの街が見えてきた。生活の灯りがチラホラと眼に映る。
200年前より衰退の一途を辿った、人族社会の魔法レベルでは、灯火を使える者すら希少であり、魔道具なんかは失われた文明であった。僅かに残された過去の遺物である魔道具こそあれ、新たに開発する技術が無かったのだ。
それだけ弱体化しきった人族社会は、大きく隔てられた海と、水棲魔獣によって救われたんすね。
ま、あとは他種族同士の駆け引き、これも間違いない…出る杭は打たれる…って死んだバッチャンが




