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彼女と奏でる戦の旋律  作者: 津田遊星
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最後の記憶

「う、うう。」

「あ、お姉ちゃん、この人起きたよ。」

あれ、確かさっき一度起きて

「あんた、一回起きて動き回ってたのか。台所前で倒れてたよ。体力を戻ってないのに無理すんじゃないわ よ。」

そうか、やっぱり体調悪い中で動いたから

「それでなんで雪山なんかにいたの。」

「雪山? 」

「覚えてないの? 」

「うん、そんな場所にいたなんて。」

「なんか覚えている事ないの。」

「覚えている事。」





最後の記憶そうだ日付が変わってなければ今日はクリスマスだったんだ。私は確か好きな人をクリスマスに誘って高級レストランに食事に出かけたんだった。

「奏、今日は誘ってくれてありがとう。」

「ううん、あきらが喜んでくれて嬉しいよ。」

あきらを誘って出かけた高級レストラン、今年から大学助教授になった私にとってはとても高い買い物だったなあ。

でもあきらの為だもん、奮発しちゃった。

今日は朝の占いでも運勢一位だったしラッキーアイテムの革の財布もわざわざ買ってきた。

今日、この日の為に開運グッズとかも集めたりしていた。

始めのうちは軽い世間話をしていた。昔からの仲だったが久しぶりにあったのでまずはお互いの緊張をほぐそうと思ったのだ。

食事を初めて1時間ぐらいたった時大空に花火が打ちあがった。

聖夜の夜に舞う美しい花火に奏もあきらも魅せられていた。

ここで奏は意を決したかのように本題を切り出す。

「あきら、話があるんだけど。」

「ん、何、改まって。」

「最近、全然会えてなかったよね、私、本当寂しくて。私、あきらがいないとほんと駄目で。ずっとあき らに会いたいあきらに会いたいって思ってた。」

「うん、僕も同じ気持ちだよ。奏は一番の親友なの。」

「親友か、そんなんじゃないの、私にとってあきらはもっと特別な存在。」

「え、奏まさか。」

「私、あきらの事恋愛対象として好きなのだから私と付き合って。」

奏にとっての一世一代の告白だった。しかし、あきらはどこか困った様子で

「ごめん、それは出来ないよ。」

奏にとって受け入れがたい答えが待っていた。

「なんでクリスマスも一緒に過ごしてるのにそれって好きって事じゃないの。あきらは誰にクリスマスに 誘われてもOKするの? 」

「そんな事ない、奏だから親友の奏だからOKしたんだよ、でも付き合う事は出来ないだって・・・・・・・・私達女の子同士だし。」















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