物語は、いつだって不平等だって思わないかい?
おとぎ話に、イソップ物語に、昔話に、民謡に、グリム童話に、くるくるくるくるするね。
様々なお話たち。
それらの物語の中の主人公たちは、登場人物たちは、いつだって不平等だ。
それぞれの役割を持って生まれてきているはずの物語のキャラクターたちですら、不平等の世界に生きてる。
キャラクターたちが、本の世界から私たちに叫ぶなら、きっとこう言うんだと思う。
「僕ら、不平等だっ!!!!」
って。
ヒロインは、必ず、主人公とくっつかなければならないの?
白雪姫は、狩人が好きになったって良かったはずだし、
小人たちのだれかを好きになったって良かったはずなのに、
王子様一択でしょう?
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そんなの、間違ってる。
ウサギと亀なら、ウサギは、途中で目が覚めて、亀を追い抜いても良いと思うし、(いくら何でもおかしいと思うの)
かちかち山は、狸に対して仕打ちがひどすぎると思うの
おばあさんに対して、狸はひどかったと思うけれど、もしかしたら、狸なりになにかしらの理由があったのかもしれない。バックボーンが書かれなすぎだと思うの
舌切り雀も、理不尽すぎると思うの。おばあさんは、雀に嫉妬して意地悪する前に、もっと何かあったと思うの。
ひどすぎだわ。
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そういうことってありませんか?
そういう風にお話って書いてしまいますよね。
そういうの、難しいなと思います。
物語はいつだって不平等なのです。