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徳永三姉妹  作者: 二宮世
3/3

隣の席の平凡(中身非凡)

その後、教室では散々だった

アンチ王道のテンプレ行動を起こし、クラスのイケメンに次々モーションをかけた転校生

ま、救いは堕ちた生徒がこのクラスに一人もいなかった事くらい

あと、転校生が色々勘違いをしている事も分かった


「なんだよ、お前。女装趣味か?前のガッコにも居たけど、スッゲー美人だったぞ。ん~~」

じろじろ隣の席の生徒を見る転校生

ブレザーにプリーツスカートという一般的な制服

「地味顔似合わねー。そのメガネも変だし。どうせやるなら、俺レベルじゃないと!!後で制服貸せよ!お手本見せてやる!!」

言いながら、その生徒のおさげ髪を引っ張っている

…その子は正真正銘、女生徒なんですが?

ウチの学校は元男子校、現・共学のため男女比率が8:2と少ないが女子が存在する

これも一年生の比率であって、共学化の初年度だった三年生だと9.5:0.5になるが…

わーわー騒ぎ倒した後、転校生は勝手に教室を出て行った

まだ授業は残っているんですけどね


「只野さん、スミマセン。今からでも席替…」

「いえ、結構です。自分の方こそ奇怪な変装をしている癖に…。あの転校生…目にものみせてや………」

「え?」

「いえ、こっちの話です」

「そ、そう。あまり物騒なのは止めてくださいね」

「えぇ。…うふふ」

キラリと眼鏡の硝子が反射して、瞳の真意が伺えない

そういえば、この子、学年一位の学力の持ち主だった

あの金にガメツイ理事長が奨学生として迎え入れ、授業料や施設料の免除の他、もちろん学園への寄付金免除等々、相当な待遇を受けている

それに見合うだけの人物だと理事長の期待の程が知れる


…転校生、厄介なのに目を付けられたわね

(同情はしない)

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