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掴んだ手は  作者: 蘇芳
15/19

お仕事見学に行きました!


んー、ぐっすり寝れた。

やっぱり、きちんとした睡眠は大事だよね!


朝食に向かえばローゼンさんが昨日より格段に顔色の良いあたしを見て微笑む。


「おはよう、桜。」

「おはよ、ローゼンさん。」


昨日の添い寝もどきもあり、あたしは少し気恥ずかしいがローゼンさんはそんな事ないみたいだ。

ご飯を食べている側でローゼンさんは話始める。


「今日は魂の配り手(ソウルディーラー)の仕事を見においで。」

「行って良いの!?」


わーい!

全く想像の出来ない仕事を見に行けるのは凄く楽しみだ。




なんにもない、だだっぴろい部屋に案内された。

ローゼンさんとラナウェンが仕事の準備をしている。

何かの儀式が始まりそうな雰囲気だ。


ソウルディーラーの仕事は静かに始まった。

床には繊細な円陣が描かれておりローゼンさんは自分の身長より頭1つ分低い杖を持って中心に立った。

トンっと杖で円陣をたたくと淡く光出した。


天井にぽっかりと空間が開いて光の玉が踊り出す。


「うわー。」


あたしは1人で静かに感動していた。

隣でラナウェンが小声で説明してくれる。


「あの光が魂です。次に何処の世界に生まれるかを決めるのです。故にローゼン様の仕事は魂の配り手(ソウルディーラー)と呼ばれています。」


細かく詳しくは後でローゼンさんが教えてくれるそうだ。

暫くローゼンさんの頭上をくるくると踊っていた光は先程開いた空間より少し下に小さな穴がいくつも開いて、それぞれに入って行く。



突然1つの光の玉が淡い色から激しい赤色になり、あたしの方へ向かってきた。


「え?」

「桜っ!」


ローゼンさんが叫ぶ。

隣にいたラナウェンが何かを唱えている。


向かってくる光の玉から激しい憎悪の感情伝わってくる。

あたしはそれを何処かで感じた事がある。


危機にひんした時って時間がゆっくりに見えるよね?

間近まで近づいた光の玉を見てたら、そのまま気を失った。



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