ミミックの矜持
(開けられた?このアタシが?こんな冒険者に?)
アタシは酷く動揺していた。
宝箱が開いたとかそういう簡単な問題じゃない、これはミミックの矜持に関わる問題だ。
「■■?■■■■■■■?
■■■■■■■■■■■■■■■?」
侵入者は不思議そうな顔をするが興味を失ったのか、他の所へ行こうとする。
「ち、ちょっと待ってくれ!」
「■■■!?■■、■■■‥‥‥古代魔法言語?」
「アタシはミミックのルイボスっていうんだ!
その‥‥‥なんて言うか‥‥‥アンタの宝箱にしてくれ!」
「宝箱?」
「アタシ達ミミックの掟なんだ!
鍵を開けられたミミックは開けた者の宝箱になるっていう掟があるんだ!」
「そうは言っても別に宝箱は要らないしなぁ」
「頼むよ!何でもするから!」
「無機物のテイムはちょっと間に合ってるかなぁ」
そう言う侵入者はバツが悪そうに顔を背ける。
「ほら!人間の姿にも成れるんだから!冒険者等はこういうの好きなんだろ!?本当に、本当に何でもするからアンタの宝箱にしてくれよ‥‥‥
でもせめてアンタの名前教えてくれよ。
自害するときにアンタの名前思い浮かべながら死ぬからさ」
「そこまで言うなら‥‥‥
分かったよ、僕の名前はダージリンだよ。
宜しくね、ルイボス」
「ありがとな!ご主人!」
そうしてアタシはミミックとして生きるのを辞めた。
面白かったら次回も見て下さい。
そうじゃなければ他の人の作品でも見てください。
キャラクターの名前が全員お茶の名前なのは単に考えるのが面倒くさかったからです。
(なので深い意味はあんまり無い)




