遠州の勇者・河合美音──静かなる強さが世界を変える
静岡県浜松市が生んだ“パーフェクトヒューマン”。
強い、美しい、賢い、性格も良い。
まさに 一億人に一人の万能ヒロイン・河合美音。
だが――その完璧さが、どこかズレている。
美音は何をやらせても完璧。
大型二輪も操れる。船も動かせる。戦闘も強い。
ハーモニカを吹けば高齢者が感動で号泣する。
遙広報官も隼人司令補佐官も
「これで人気出ない理由は正直分からん」と頭を抱えるほど。
しかし。
トークが絶望的に優等生すぎて面白味がない。
美月や彩香がテンション高くボケても、
美音は丁寧にマジレス。
美月 「あれ、宇宙人ちゃう?」
美音 「科学的根拠がありません」
彩香 「おまえ真面目か!!」
完全に流れを止める美音。
▼“強すぎてドラマがない”ヒロイン
美音の戦闘は圧倒的。
敵が十人いても十五秒で終わる。
「ピンチがないと話作れん!」
脚本班が泣いたほどの強さである。
遠州日日新聞社の記者は
「この子、強すぎて書くとこがねぇ…」
とつぶやき、紙面がやたら薄くなる。
この圧倒的強さと
集客イベントのズレ具合は、まさに 全盛期の阪急ブレーブス。
勝っても勝っても観客が増えず、
圧倒的に強いのに“地味”扱いされてしまう――あの哀しき球団のよう。
だからこそ美音は “遠州の勇者” と呼ばれる。
・浜松餃子焼き100人前チャレンジ →浜松餃子は好評
・凧揚げ大会 → 凧だけ人気
・オートレーサーと勝負 → 現役レーサーがバズる
・ボートレースで勝利 → 美月の歓声がバズる
・三ケ日みかん狩りバスツアー → みかんだけ完売
・ピアノ工場見学 → シークレット缶バッジが“美音だけハズレ扱い”
イベントは毎回好評だが美音の努力は報われない。
報われるのは毎回
"三ケ日みかん"
である。
しかし実のところ美音は
「不人気」というより “ファンが上品で騒がない” のが理由。
阪急ブレーブスファンみたいに
拍手はするけど、騒がず控えめ。
グッズ買っても声を上げない。
サイン会は静かに並ぶ。
そしてSNSにも書かない。
だから目立たない。
でも美音は気づいた。
「私の良さを分かってくれる人だけで十分です」
悟りの境地に達してしまった。
こうして――
完璧なのにズレてる、美音らしいキャラが確立した。
(低音で無駄に重厚な締めのナレーション)
「強さとは何か。人気とは何か。
その答えを、遠州の地に生まれた一人の少女は知っている。
河合美音──完璧ゆえに孤独。孤独ゆえに強く、強さゆえにまたズレる。
しかし彼女は歩みを止めない。
今日もまた、静かに、まっすぐに、遠州の勇者は風を切るのである。」
遠州の勇者は今日も静かに頑張る。




