遠州の勇者、美音 勝っても報われず ―伊良湖岬から始まった“ボート決戦”の悲劇―
知多半島・伊良湖岬。
海風が心地よく吹き抜け、カップルが写真を撮りまくるド定番デートスポット。
デート中の遥広報官と隼人司令補佐官は、夕日に照らされながら“例の話題”をしていた。
遥広報官
「美音ちゃん、強いし性格もええのに……なんで人気が出んだら」
隼人司令補佐官
「なら、今度は浜名湖で現役レーサーと本気のボートレース……どうです?
たまには負けるくらいが良いかもしれません。」
遥
「それええじゃん! たまには負ける方が親しみ湧くかも!」
──しかし。
美音
「私は、やるからには全力で勝ちに行きます。」
完全拒否。
勇者はブレない。ブレるという概念すら無い。
◆ 浜名湖ボートレース・当日 ◆
現役レーサーとガチ勝負。
スタンドには美月・彩香・綾乃も応援に駆けつけ、実況も大興奮。
実況
「6号艇・河合美音! 大外から強烈な捲りっ!!」
美音、まさかの勝利。
会場、悲鳴に近いどよめき。
美月
「うわぁ〜また勝ってもうた……」
彩香
「この人、ほんまに人間か?」
綾乃
「完全勝利やおすな……」
◆ トークショーは大盛り上がり ◆
“遠州の勇者カッコイイ!”
“走りも顔も完璧すぎ!”
拍手喝采。
美音も照れ笑い。
◆ だが地獄のサイン会へ ◆
美月 → 長蛇
綾乃 → 長蛇
彩香 → 長蛇
美音 → 風通し良すぎる
そして物販コーナー。
美月…完売
綾乃…完売
彩香…ほぼ売り切れ
美音…在庫の富士山(ノボリには “大売出し!お値打ち!”)
ここでも出た三ケ日みかん500円は即完売
美音
「……どうして……?」
隼人司令補佐官
「美音さん、これは……需要と供給の問題で……」
遥広報官
「みかんの方が売れたのは……まぁしょうがないね……」
◆ 翌日の地元新聞(遠州日日新聞) ◆
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《人気戦隊ヒロイン登場にファン大興奮》
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浜名湖ボートレース場(浜松市)で24日、特設ステージイベントが行われ、
全国で人気を誇る「戦隊ヒロインプロジェクト」から
赤嶺美月さん、西園寺綾乃さん、西川彩香さん、河合美音さん(浜松市出身)の4名が登場した。
会場には朝から多くのファンが詰めかけ、
美月さんの元気な挨拶に大きな歓声、
綾乃さんのはんなりトークに拍手、
彩香さんのキレ味鋭いコメントに笑いが起きるなど、
終始にぎやかなムードに包まれた。
また、河合美音さんは地元出身としてエキシビションレースにも参加し、
現役ボートレーサーに勝利した。
(記者註:レース結果の詳細は主催者発表による)
波田
「強ぇのに人気が出ねぇ、地元媒体の扱いの雑なとこ、
昔の阪急ブレーブスそっくりだな!」
遥
「確かに強すぎて……逆に遠いんですよねぇ」
隼人司令補佐官
「美音さんは“遠州の勇者”。
圧倒的な強さゆえの、孤高なのかもしれません。」
こうして──
美音の“阪急ブレーブス方式ズレ企画”は、
まだまだ続くのであった。




