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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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78/446

濃尾の秘密兵器、ついにベールを脱ぐ

伊吹真白(19)。

岐阜県大垣市出身の、小柄で声が小さくて、いかにも“守ってあげたい系”の美少女。

だがその実、伊吹おろしに鍛えられた足腰と跳躍力は戦隊ヒロイン屈指――

“カンガルー真白”の異名を持つ新人だ。



真白は、人生初の極秘任務として倉庫街の状況確認を単独で任されていた。

とはいえ指示はシンプル。

「怪しいトラックが来たら車番と会社名をチェックして報告」

ただそれだけ。


真白

「……やれる、かな……」


彼女の小さい声は、冷える空気に溶けるように消える。



倉庫街の足場に乗り、トラックの出入りを観察しようとした真白。

だが――その華奢すぎる影を、監視カメラが即反応。


警備員

「あっ、ちょっと君!ここ立ち入り禁止だよ!」


真白

「え……わ、私はその……」


声が小さすぎて聞こえない。

結果、保安室に連行される。



保安室の係員は、真白の学生風の見た目を見て完全に誤解した。


「お母さんとはぐれた?どこの学校?」

「……ちが……います……任務……」

「はいはい、落ち着いてね。市の迷い子対応マニュアル読んでくるから」


完全に迷子扱い。

戦隊史上初の珍事だが、不審者扱いよりはまだマシ。



待合室でスマホを取り出そうとした真白は、

誤ってカバンの中に入れていた 緊急通報端末(支給品) を押してしまう。


「……あ」


倉庫街全域にセキュリティ警報が鳴り、

警備ドローンが自動巡回を開始。

そのせいで、隣の倉庫に駐車していた“偽装トラック”の不審改造箇所が露見し、

通報を受けた警察によりジェネラスリンクの小規模拠点が一網打尽。


真白は何もしていない。

ただボタンを押しただけである。


上層部の評価:

「伊吹真白、初任務にて重大インシデントを未然防止」

これは完全に誤解であった。



美月

「真白!なんか凄い活躍したらしいな!?」


真白

「……押しただけ、で……」


彩香

「ボタン押しただけで敵壊滅て……気象兵器か?」


綾乃

「迷子扱いからの大手柄……ほんに不思議な子どすなぁ」


真白は「穴があったら入りたい」レベルで真っ赤。



先輩ヒロインたちの華やかなトークイベントを見て、

「自分なんか、無理だ……」

と自信を失いかけていた真白だが――


皮肉にも、“奇跡の誤通報”が

彼女に「秘密兵器」の称号をもたらせることになった。



――それは、風が運んだ偶然か。

それとも、濃尾の大地が生んだ奇跡か。

伊吹真白。彼女の跳躍は、今日も運命の扉を静かに押し開く。

次回、濃尾の跳躍姫は新たな任務へ

――跳べ、真白!戦え、真白!


次の活躍もどうぞご期待ください!

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