表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/443

濃尾の跳躍姫、日の当たる場所へ ―初めて見た“プロの戦隊ヒロイン”は、眩しすぎた―

岐阜でのイベント二週目。

極秘メンバー・伊吹真白の存在を知るのは、この時点で美月ただ一人。

遥広報官からも

「まだ極秘任務中だから、他の子には内緒ね」

と念押しされていた。


だが、この日――

ついに彩香と綾乃へだけ“こっそり”紹介されることになった。


美月に連れられて控室の前まで来た瞬間、

ドアの向こうから聞こえてきたのは――


美月

「外カリカリが正義やっちゅうてるやろがぁっ!!」


彩香

「はぁ!? しっとり以外ありえへんのじゃボケコラァァ!!」


綾乃はんなり

「どっちでもよろしおすえ……メロンパンどすえ……」


真白

「(……えっ……ここ、戦隊ヒロインの控室……?)」


真白は震えた。

初めて聞く戦隊ヒロインの“戦い声”が、まさかパン派閥争いとは思いもしなかった。



そこへ当の遥広報官が優雅に登場。


「美月ちゃん、彩香ちゃん、綾乃ちゃん。

 きょうはね、極秘なんだけど……伊吹真白ちゃんを紹介するよ」


彩香

「極秘て……なんでウチら知らされてへんかったん?」


綾乃

「遥さん、だいぶ焦らはりましたなぁ」


遥(駿河弁)

「いやぁ〜ごめんねぇ〜。上の事情だら〜」


美月

「ウチは知ってたで! なんか秘密任務らしいで」


真白

「あ、あの……いぶき、ましろです……よ、よろしく……」


三人の視線が一斉に真白へ集中。

真白の声は限りなく蚊の泣くような音量。



控室のカオスとは裏腹に、本番ステージが始まると

先輩ヒロイン達は“別人”だった。


彩香

「会場のみなさ〜ん! 播州のストイックが来たで〜!!」


綾乃

「お越しいただき、ほんまにおおきに〜。

 きょうは楽しんでいっておくれやす」


美月

「うちらの全力、見せたるでぇぇぇ!!」


客席

「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」


観客の声援、

テンポよく回るトーク、

華やかに舞うアクション、

息の合った掛け合い。


真白は衝撃を受けた。


真白

(……すご……なに、この完成度……

 さっきメロンパンで喧嘩してた人たちと、同じ……?

 私……ついて行けるのかな……)


膝が、また震えた。


イベントの最後、

美月が背後からそっと声をかけてきた。


美月

「真白、大丈夫や。

 ウチらも最初はみんな不安やったんや。

 一緒に頑張ろな」


彩香

「これからいろいろ叩き込んだるわ!」


綾乃

「跳躍、得意なんやて?

 ほなら心配いりまへんえ。

 真白さん、あんじょうやっていきまひょ」


真白

「……はい……がんばります……!」


プロのステージに胸をすくませつつ、

真白は静かに、小さく決意する。


“跳べるだけ、跳ぶしかない。”


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ