三ケ日みかんパフェ刑 執行録 〜柳ヶ瀬の帝王・落日ノ章
富士川のほとりで行われた“国家的に価値ゼロの裁判”が結審した夜。
戦隊ヒロイン一行とまさにゃん、隼人司令補佐官、波田司令長官そして遥広報官も加わり、
富士市内の炭焼きレストランへと移動した。
目的はただひとつ――
三ケ日みかんパフェの“刑”を執行するためである。
げんこつハンバーグの肉汁が弾け、
店内の煙がまさにゃんの目にしみる。
遥広報官
「葛城さん、今日は…覚悟しといてねぇ。
こっちは裁判で決まったことだもんで」
まさにゃん
「ひ、広報官まで……ッ」
そして――デザート到着。
美月「見てみぃ! この三ケ日みかんの輝き! 太陽か!?」
彩香「はぁ〜〜っ、ウマそ。葛城ぃ? しっかり見ときや」
綾乃「橙色が雅やわぁ……口の中が喜んでますえ♡」
麻衣「ん〜〜、ええ香りやぁ♡」
あかり「モーレツにオイシソーー!!」
麗奈「これ、映え力ヤバい!」
みのり「千葉みかんより……いや比べないでおこう(苦笑)」
ズラァァァァァァァァン!!
全員の前に美しいパフェが並ぶ。
ただひとり、まさにゃんだけ“空のテーブル”。
スプーンを口に運ぶたび、
ヒロイン全員、意味なく肘を高く上げてまさにゃんの視界ジャック。
美月「ぷは〜っ! みかんの果汁が全開や!」
彩香「口ん中でみかんが踊っとるわ!」
綾乃「んふふ♡ 甘うて幸せどす〜」
麻衣「みかんさんトロトロや〜♡」
あかり「モーレツうまっっ!!」
遥広報官
「いやぁ…おいしいねぇ。
葛城さん、見るだけっちゅうのは辛いら〜?」
まさにゃん
「…………(泣)」
隼人司令補佐官、慈悲の“一粒”
隼人
「葛城さん……気の毒ですので、ほんの少しだけ」
彼はみかん一粒をスプーンにのせ、
そっとまさにゃんへ。
しかし――量が少なすぎて余計残酷。
まさにゃん
「逆に精神的ダメージがデカい……」
波田司令長官
「葛城!
おめぇさん、今回の件は深く反省しな!
パフェ抜き刑はあと2回残ってんだ!」
まさにゃん
「に、二回も……!?」
落ちる肩。
消える光。
遠くで聞こえる肉汁の音。
遥広報官
「葛城さん、まぁ……これも勉強だら?
ウチのプロジェクトは“まっすぐ”が一番大事だで。
次はもう、変なことせんでねぇ」
まさにゃん
「…………(返す言葉なし)」
ヒロインたちは大爆笑。
隼人補佐官は苦笑い。
こうして――
“柳ヶ瀬の帝王”は、
富士の地で静かにひとつ、
権威を失ったのであった。




