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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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73/447

柳ヶ瀬の帝王と呼ばれた男・まさにゃん小物裁判全記録

静岡県富士市。

かつて“東日本50Hz・西日本60Hz”を分けた象徴の川、富士川が静かに流れる街。

そんな歴史的場所に、国家的に歴史の欠片も必要ない裁判が始まろうとしていた。


「国家特務戦隊ヒロイン中央研修複合学習センター富士川分室」。

この多目的ホールにて――

ついに、『まさにゃん小物裁判』が開廷した。


◆開廷!まさにゃん、被告席へ


被告はもちろん、

昼行灯官僚・葛城正男(通称まさにゃん)。


背筋を凍らせながら、被告席にぺたっと座った。


波田司令長官(裁判長)

「それでは――開廷!」


遥広報官(書記官)

「書記は私が務めます……はぁ、なんでこんなことに」


◆検事・西園寺綾乃、妖艶に立つ


検事役の綾乃が静かに立ち上がり、

京都弁に棘を仕込んで言い渡す。


綾乃

「では罪状読み上げますえ。

柳ケ瀬キャバクラでの“帝王気取り”行為、

虚偽の武勇伝流布、

ヒロインへの名誉毀損、

さらに“遥広報官がワテに惚れとる”という、

聞くに堪えんデマの発信……」


美月

「何やねんそれ、センス0やで!」


彩香

「そんなん信じるんはピュアな子どもだけやボケェ!」


綾乃

「総じて――“小物界の小物”であります」


まさにゃん

「ひぃいぃ……!」


◆弁護人・隼人司令補佐官、颯爽登場


静かに立ち上がる男が一人。


そう、

日本行政界の若き至宝・隼人司令補佐官。


隼人

「皆さん。

葛城さんの行きすぎた言動は、確かに問題でした。

ただ、彼がヒロインの皆さんを誇りに思っている気持ち自体は本物です。

どうか、その点もご理解いただきたく……」


綾乃

「……まぁ、丁寧に言わはりますねぇ。

けど、手は緩めませんえ?」


隼人

「もちろん、公平に戦いましょう」


その品の良さにヒロインたちがざわつく。


◆まさにゃん官僚答弁 → 総ツッコミ地獄


綾乃

「では葛城さん、弁明をどうぞ」


まさにゃん

「えー、そのぉ……本件に関しましては、総合的観点から俯瞰的に前広に検討したうえで――」


美月

「コラッ!要点言わんかい!」


彩香

「もうちょいスパッと話せ!」


綾乃

「長いだけで中身スッカスカどすなぁ……」


彩香

「そもそも泣いた言うたん誰やねん。

葛城の腕の中で泣くくらいやったらオランウータンの腕の中で泣くわ!」


美月

「…オランウータンの腕ってなんや?」


あかり

「強そう~!」


麻衣

「毛深そう……」


まさにゃん

「ひっ……!」


隼人

「皆さん、落ち着いてください。

葛城さんは……その……話を盛るのが趣味なだけです」


全員

「フォローうますぎる!!」


◆証人席・キャバ嬢たちからの“地獄の証言”


綾乃が証言を読み上げる


証言①

「“シャンパン入れたら宇宙行けるんだよ”って言われて怖かったです」


証言②

「“ヒロインたちはみんな俺を慕ってる”って自慢げに言われ続け……つらかったです」


証言③

「“美月の河内弁は全部俺が教えた”って……嘘ですよね?」


ヒロインたち

「嘘や!」


美月

「教えられた覚え1ミリもないわ!」


隼人

「……葛城さん、これはまずいです」


まさにゃん

「す、すみません……!」


彩香

「オマエ、地味に人の地雷踏んでんねん!」


◆ヒロインたちのコメント、地獄の追い打ち


綾乃

「では被害者側の意見も聞いておきましょうか」


美月

「ウチのこと“リーダーでも何もできへん”て言うたらしいやん。

どの口が言うとんねん!」


彩香

「葛城の腕の中で泣いた?

泣くかい!オランウータンの腕の方が100倍マシや!」


麻衣

「紀州の舞姫ってうちのキャッチコピー、遥さんと一緒に考えたんに

なんで“まさにゃん”なん?」


綾乃

「以上であります」


まさにゃん

「ぐぬぬ……!」


◆波田司令長官、判決宣告前


波田司令長官

「――これより判決を言い渡す!」


ヒロイン全員

「ゴクリ……!」


遥広報官

「どうなるんだろ……」


隼人

「葛城さん、覚悟を」


まさにゃん

「ひいい……!」


波田司令長官

「判決は――」


(つづく)

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