表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/449

大柳ヶ瀬虚言大王外伝 〜帝王まさにゃん、夜の社交界で天下統一を語る〜

柳ヶ瀬の夜。

ミラーボールの光が乱反射し、昭和歌謡が流れ、シャンパンタワーが乾いた音を立てる。

その中央に、仁王立ちでハンカチ王子ばりに前髪を払う男――


“柳ヶ瀬の帝王”こと、まさにゃん。


キャバクラ嬢たちは半ば呆れ、半ば興味本位で取り囲む。

まさにゃんは、グラスのシャンパンをクイッとあおり、

今日も堂々たる“虚言ショータイム”を始めるのだった。


◆ 帝王の華麗なるホラ話①


「美月はリーダー格やけどな、実はワシの指示がないと何もできんのや」


キャバ嬢A

「え〜、そんなことあるぅ? あの子めっちゃ強そうやん」


まさにゃん

「いやいやいや。ワシの“戦略メモ”通りに戦っとるだけや。

あれは言うたら“ワシのパペット”。操り人形やで」


(※事実:美月はまさにゃんのことを“昼行灯の置物”扱い)


◆ 帝王の華麗なるホラ話②


「彩香は強気に見えるかもしれんけどな…めっちゃ打たれ弱いんや」


キャバ嬢B

「そうなん?怖そうやのに」


まさにゃん

「何度もワシの腕の中で泣いてなぁ。

『葛城さんしか頼れへん』て甘えてきよるんや」


(※事実:彩香は播州弁で“葛城ぃぃ!舐めとったら潰すぞワレェ!”と日常的に凄む)


◆ 帝王の華麗なるホラ話③


「綾乃の京言葉、全部ワシが教えた」


キャバ嬢C

「えっ!? あれ素で上品なんじゃ…」


まさにゃん

「いや〜、昔は『なんでやねん』とか言っとってな。

全部ワシが直したんや。“はんなりメソッド”や」


(※事実:綾乃は生まれた瞬間から京都弁)


◆ 帝王の華麗なるホラ話④


「麻衣の“紀州の舞姫”いうキャッチコピー、ワシのセンスや」


キャバ嬢D

「えぇ〜素敵やんか!すごい!」


まさにゃん

「まぁまあ、ワシは紀州と縁もゆかりもないけどな。

イメージや、イメージ。ワシには見えるんや、舞う彼女が」


(※事実:名付け親は遥広報官。まさにゃんは関係ない)


◆ 帝王の華麗なるホラ話⑤


「あかりは四日市までワシがスカウト行ったんや」


キャバ嬢E

「四日市って三重の!? すごい情熱!」


まさにゃん

「そや。四日市の駅前で走ってる子見てな、『こいつや!』と直感した。

まさに“運命の出会い”やな」


(※事実:あかりは全国応募の書類審査で勝手に来た)


◆ 帝王の華麗なるホラ話⑥


「遥広報官? あれはワシにゾッコンや」


キャバ嬢全員

「キャーー!素敵ぃぃ!!」


まさにゃん

「まあな。アプローチがすごくて困るんや。

ワシは仕事人間やから、恋愛は後回しやって返してんねん」


(※事実:遥広報官→隼人補佐官にゾッコン。まさにゃんは“おもろい上司”扱い)


◆ 帝王の華麗なるホラ話⑦


「波田司令長官はもうすぐ引退や。次期司令長官はワシや」


キャバ嬢F

「えっ!? すごい出世やん!」


まさにゃん

「まぁ、ワシほどの人材おらんし? 国がほっとかんやろ。

司令長官になったら海外任務はもちろんや。

宇宙に飛び出す計画も作っとるで!」


(※事実:波田司令長官は退職予定なし。健康そのもの)


◆ 帝王、ついに宇宙へ


シャンパンボトルを豪快に開けながら

まさにゃんは大風呂敷を広げ続ける。


まさにゃん

「宇宙ヒロイン部隊を創設するんや。

ゼロ・グラビティ戦闘やで? ワシが総指揮や」


キャバ嬢たち

「すごーーい!」「宇宙とかヤバい!」


(※事実:企画書すら存在しない)


その夜。


VIPルームから出てきた“柳ヶ瀬の帝王”まさにゃんは

満足げに鼻歌まじりで歩いていた。


だが――

その背後にだけは、うっすらと昭和のネオンが泣いていた。


こうしてまたひとつ、柳ヶ瀬に虚言が降り積もった。

まさにゃん伝説は今夜も更新され続ける――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ