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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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69/444

柳ケ瀬の帝王まさにゃん 〜岐阜推しの闇、ここに暴かる〜

まさにゃんが岐阜に異様な執着を見せていた理由。

「岐阜は古くから中山道の〜」

「文化的・歴史的価値が〜」

「ヒロイン育成上の最適解が〜」


全部、嘘である。


本当の理由は——

東海地方屈指の歓楽街・柳ケ瀬

その一点であった。


──イベント終了後の夜。


まさにゃんはヒロインたちが帰った直後、

「ふぅ、任務完了しましたねぇ」

と言いながら、秒でスーツを着替えた。


目的地はただひとつ。

岐阜市柳ケ瀬のネオン街。


赤い提灯が揺れる古風な路地を抜け、

「CLUB〜なでしこ〜」

と書かれた看板を目にした瞬間、

まさにゃんの目に妖しい光が宿る。


「今日も“柳ケ瀬の帝王”の御成りやで〜!」

と店員が両手を振って迎える。


すでに異様なほどの常連扱いである。


店へ入ると、豪華なソファ席が即・用意。

シャンパンタワーが「どうぞ」と差し出される。

どれだけボトルを入れているのかは察してほしい。


まさにゃんは早速ウザ絡みをスタートした。


「実はね、ワタクシ、戦隊ヒロインプロジェクトの要なんですよぉ。

いやぁ、あの子たちね、みんな私のこと頼っててねぇ〜」

(※全部盛大に盛っている)


キャバ嬢「すご〜い司令官さん♡」

まさにゃん「いやいや、そんな、司令官なんて…ほんの役職上の呼び名でしてねぇ〜(ドヤ)」


高級シャンパンを連続投入。

常にグラスは満タン。

キャバ嬢からはもはや神のように扱われる。


店内では噂が広がっていた。


「アイツまた来たぞ」

「柳ケ瀬の帝王、今夜もご降臨だわ」

「口はウザいが金払い“だけ”は王様」


こうして、まさにゃんはいつしか柳ケ瀬で

“帝王”

と呼ばれるようになった。


昼間は無能扱い、夜は帝王。

そのギャップが、また彼を岐阜に走らせる。


そして──ヒロインたちは知らない。

岐阜での連続イベントの裏に、

この“恐ろしい真実”が潜んでいることを。


物語は、まだ終わらない。

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