柳ケ瀬の帝王まさにゃん 〜岐阜推しの闇、ここに暴かる〜
まさにゃんが岐阜に異様な執着を見せていた理由。
「岐阜は古くから中山道の〜」
「文化的・歴史的価値が〜」
「ヒロイン育成上の最適解が〜」
全部、嘘である。
本当の理由は——
東海地方屈指の歓楽街・柳ケ瀬
その一点であった。
──イベント終了後の夜。
まさにゃんはヒロインたちが帰った直後、
「ふぅ、任務完了しましたねぇ」
と言いながら、秒でスーツを着替えた。
目的地はただひとつ。
岐阜市柳ケ瀬のネオン街。
赤い提灯が揺れる古風な路地を抜け、
「CLUB〜なでしこ〜」
と書かれた看板を目にした瞬間、
まさにゃんの目に妖しい光が宿る。
「今日も“柳ケ瀬の帝王”の御成りやで〜!」
と店員が両手を振って迎える。
すでに異様なほどの常連扱いである。
店へ入ると、豪華なソファ席が即・用意。
シャンパンタワーが「どうぞ」と差し出される。
どれだけボトルを入れているのかは察してほしい。
まさにゃんは早速ウザ絡みをスタートした。
「実はね、ワタクシ、戦隊ヒロインプロジェクトの要なんですよぉ。
いやぁ、あの子たちね、みんな私のこと頼っててねぇ〜」
(※全部盛大に盛っている)
キャバ嬢「すご〜い司令官さん♡」
まさにゃん「いやいや、そんな、司令官なんて…ほんの役職上の呼び名でしてねぇ〜(ドヤ)」
高級シャンパンを連続投入。
常にグラスは満タン。
キャバ嬢からはもはや神のように扱われる。
店内では噂が広がっていた。
「アイツまた来たぞ」
「柳ケ瀬の帝王、今夜もご降臨だわ」
「口はウザいが金払い“だけ”は王様」
こうして、まさにゃんはいつしか柳ケ瀬で
“帝王”
と呼ばれるようになった。
昼間は無能扱い、夜は帝王。
そのギャップが、また彼を岐阜に走らせる。
そして──ヒロインたちは知らない。
岐阜での連続イベントの裏に、
この“恐ろしい真実”が潜んでいることを。
物語は、まだ終わらない。




