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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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AIと田んぼと嫉妬センサー!? ― 新潟AI農業研究所潜入任務

新潟県某所。

広大な田園地帯の中に、妙に近未来的な建物が建っている。


ガラス張りの研究棟。

屋上にはドローン発着台。

周囲には実験用の水田が広がる。


ここは、


新潟AI農業研究所。


日本のスマート農業を研究する最先端施設である。


しかしこの施設で最近、奇妙な問題が発生していた。


AI農業システムのデータに


不審な改ざん。


水管理データ、収穫予測、土壌センサー値――

すべて微妙にズレている。


このままだと農業実験が全部狂う。


そこで出動したのが、


戦隊ヒロイン調査チーム。


メンバーはこの五人。


スマートファームの女王

本間菜帆


トラクター操縦者

山口唯奈


巨大トラクターAI

蒼牙2000・改


器用すぎる愛知県人

山田真央


そして現場をかき回す天才


大宮麗奈。


研究所の会議室。


研究員が説明する。


「AIの判断が変なんです」


「水量の計算がズレている」


菜帆はデータを見てすぐ言った。


「これ」


「センサー値が書き換えられてます」


研究員


「え?」


真央が端末を操作する。


「ログ追う」


指の動きが異様に速い。


その横で蒼牙2000・改が通信する。


「データ解析を開始」


三人の連携はまるで理系チーム。


その様子を横で見ている人物がいる。


唯奈。


腕を組んでいる。


そして一言。


「オラ」


「何すればいい?」


麗奈が即答する。


「見守る係」


唯奈


「そんな係ねえっぺ!」


調査は続く。


菜帆

「この時間のログ」


真央

「外部アクセスある」


蒼牙2000・改

「通信経路特定」


三人が同時に言った。


「ここです」


原因は、


外部テストAIの設定ミス。


実験用プログラムが本番データを書き換えていたのだ。


真央が言う。


「直す」


カタカタカタ。


数分後。


蒼牙2000・改が報告する。


「データ正常化」


「農業システム復旧」


研究員たちから


拍手。


研究所長が言う。


「さすがヒロインチーム!」


しかし蒼牙2000・改は続けた。


「今回の解決は」


「菜帆さんと真央さんの判断が優秀でした」


真央


「いやいや」


蒼牙2000・改


「特に菜帆さんの農業知識は」


「AI解析と非常に相性が良いです」


完全にベタ褒めである。


その横で唯奈が小声で言う。


「またそれだっぺ」


麗奈がすぐに反応する。


「唯奈」


「嫉妬してる~」


唯奈


「してねえ!」


麗奈


「顔がしてる」


唯奈


「してねえっぺ!」


麗奈はさらに追い打ちをかける。


「だってさ」


「蒼牙と菜帆」


「完全に理系コンビじゃん」


唯奈


「……」


麗奈


「しかも真央もいる」


「唯奈の役割」


「操縦だけ?」


唯奈


「うるせえ!」


蒼牙2000・改が静かに言う。


「唯奈さん」


「操縦技術は非常に優秀です」


唯奈


「だろ?」


しかし蒼牙2000・改は続けた。


「ただし」


「農業理論は」


「菜帆さんが上です」


唯奈


「おい」


麗奈が腹を抱えて笑う。


「トラクターに」


「論破されてる!」


唯奈は完全にムクれる。


「もう帰る!」


麗奈


「怒った怒った」


「嫉妬ヒロインだ」


夕方の研究所。


田んぼの向こうに夕日が沈む。


菜帆と蒼牙2000・改は農業データの話をしている。


真央はドローンを分解している。


麗奈はまだ笑っている。


そして唯奈は、


腕を組んで


ふくれている。


こうして


トラクターと農ガールと操縦者の


妙な三角関係は、


AI研究所でも


相変わらず続いているのであった。

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