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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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新潟の風、蒼牙2000・改に乗る ― スマートファームの女王・本間菜帆、初登場!

日本一の米どころ、新潟。

広い空、どこまでも続く田んぼ、そして農業に誇りを持つ人々。


そんな新潟市で、戦隊ヒロインプロジェクトによる前代未聞のイベントが開催されることになった。


企画したのは、頭脳派コンビ――

柏木理世と太田すみれコーチ。


テーマはずばり、


「AI農業と地域創生」


スポンサーには農機専業メーカーの大手、井坂農装がつき、同社の誇るトラクター蒼牙シリーズがずらりと展示される大規模イベントとなった。


会場には農機展示、農業トークショー、地元農産物販売などが並び、まるで農業フェスのような盛り上がりを見せていた。


そして最大の目玉はもちろん、


ドリームトラクター蒼牙2000・改のデモンストレーション。


ヒロイン側の参加メンバーは豪華だ。


山口唯奈

太田すみれコーチ

柏木理世

月島小春

館山みのり

大宮麗奈

松本美紀

そしてMCの西里香澄。


……のはずだった。


事件はイベント前日に起きた。


新潟入りした唯奈が屋台で見つけたもの。


それは新潟名物、


草餅。


「これうめぇな!」


「もう一個!」


「もう一個!」


「もう一個!」


その結果――


食あたり。


翌朝、ホテルの一室。


唯奈はベッドでうめいていた。


「うぅ……腹が……」


看護学生の美紀が心配そうに様子を見る。


「唯奈さん、安静にしてください」


「完全に食べすぎです」


しかしその横では、


小春と麗奈が大笑いしていた。


「信じられない!」


「唯奈でも食あたりするんだ!」


麗奈

「あの頑丈な唯奈が!」


小春

「最強ヒロインの弱点、草餅!」


美紀が怒る。


「笑わないでください!」


「患者ですよ!」


しかし問題は深刻だった。


蒼牙2000・改のデモンストレーションには、唯奈の操縦が必要なのだ。


控室では緊急会議。


すみれコーチが頭を抱える。


「困ったわね」


そこへ麗奈が胸を張る。


「私やりますよ」


すみれコーチは即答した。


「ダメ」


麗奈

「え?」


すみれコーチ

「あんた」


「一回蒼牙2000・改を首都高で運転して」


「大破させたでしょ」


小春

「伝説の事故」


みのり

「修理費がすごかった」


麗奈

「忘れて!」


その時だった。


ボランティアスタッフの一人が、静かに手を挙げた。


「もしよければ」


全員が振り向く。


「蒼牙なら」


「私が操縦しますよ」


女性は帽子を取り、にこりと笑った。


「新潟市出身」


「本間菜帆です」


農学部でスマート農業を研究する若き農業女子。


後にスマートファームの女王と呼ばれる人物である。


デモ前、菜帆は蒼牙2000・改の前に立った。


「これが……蒼牙2000・改」


噂には聞いていた。


AIトラクター。


しかしその瞬間、


蒼牙2000・改が話しかけた。


「はじめまして」


菜帆

「!」


蒼牙

「本間菜帆さんですね」


菜帆

「しゃべった!」


周囲が笑う。


蒼牙2000・改は落ち着いて言う。


「はい」


「よく驚かれます」


菜帆

「トラクターが普通に会話してる!」


理世が横で言う。


「すぐ慣れます」


菜帆

「慣れるんですか!?」


そしてデモンストレーション開始。


菜帆は落ち着いた操縦で蒼牙2000・改を動かす。


精密旋回。

障害物回避。

農作業デモ。


会場から拍手が起こる。


蒼牙2000・改が静かに言った。


「菜帆さん」


「あなたの操縦は完璧でした」


菜帆

「ありがとうございます」


蒼牙は続ける。


「私の仲間である蒼牙シリーズも」


「きっと喜んでいるでしょう」


そして少し間を置いて言った。


「菜帆さんのような若い人が」


「日本の農業を背負って立ちます」


「戦隊ヒロインプロジェクトに参加して」


「地域創生とAI農業を広めませんか」


菜帆は少し驚く。


しかしすみれコーチも頷く。


「ぜひお願いしたいわ」


菜帆は笑った。


「面白そうですね」


イベントは大成功。


しかし翌日、完全回復した唯奈が会場に戻ると、


蒼牙2000・改と菜帆が楽しそうに農業談義をしていた。


菜帆

「AI農業はまだ可能性ありますよ!」


蒼牙

「その通りです」


唯奈

「……」


腕を組む。


小春がニヤニヤする。


「嫉妬?」


唯奈

「違ぇ!」


麗奈

「顔に出てる」


唯奈

「出てねぇ!」


蒼牙2000・改が言う。


「唯奈さん」


「体調は回復しましたか」


唯奈

「した!」


しかしその視線は、


菜帆の方をちらりと見ていた。


少しだけ嫉妬している。


こうして新潟の地で、


スマートファームの女王・本間菜帆と


ドリームトラクター蒼牙2000・改の新しい物語が、


にぎやかに始まったのであった。

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