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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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ネオンを駆ける女 ― ロッキーの風エミリー 銀座ナイトラン

夜の銀座。

東京でも特別な空気を持つ街だ。石畳の歩道、柔らかな街灯、ガラス張りの高級ブティック。世界のブランドが並び、洗練された大人の街として知られる。夜になるとネオンが静かに輝き、タクシーのライトが宝石のように流れていく。


その夜、ヒロ室のヒロインたちも完全にプライベートでこの街を歩いていた。


エミリー・ハート。

館山みのり。

月島小春。

南部沙羅。


四人は銀座の通りを歩きながら、のんびりした夜を楽しんでいた。


小春が腕を組んで言う。


「いやぁ、銀座ってさぁ。歩くだけでテンション上がるよね!」


沙羅が頷く。


「分かる。ここは横浜と違う都会の匂いがある」


みのりは冷静に言う。


「歴史もありますしね」


エミリーはネオンを見上げて笑う。


「きれい」


長いブロンズの髪が夜風に揺れる。

碧眼がネオンを反射する。


完全に映画のワンシーン。


その時だった。


突然――


ガシャーン!


宝石店のガラスが割れた。


黒いスポーツカーが急発進。


小春が叫ぶ。


「え!?」


みのりが瞬時に理解する。


「強盗です!」


沙羅が言う。


「車で逃げるつもり!」


スポーツカーは銀座の通りを猛スピードで走り出した。


その瞬間。


エミリーが言った。


「OK」


小春が聞く。


「何がOK!?」


エミリーはコートを脱ぎ、ヒールを脱いだ。


「追う」


小春。


「え?」


次の瞬間。


エミリーは全力疾走していた。


夜の銀座を。


ネオンの中を。


ブロンズの髪が風に流れ、ヒールを脱いだ足でアスファルトを蹴る。


完全にアメコミ。


小春が叫ぶ。


「人間がスポーツカー追いかけてる!!」


みのりが冷静に言う。


「あり得ません」


沙羅が笑う。


「いや、あり得てる」


エミリーは車を追いながら銀座の街を駆ける。


歩道橋を駆け上がる。

階段を飛び降りる。

信号待ちの車の間をすり抜ける。


小春が後ろから叫ぶ。


「待って!速すぎ!」


スポーツカーが交差点で減速。


その瞬間。


エミリーが車の前に飛び出した。


犯人がブレーキ。


「なっ!?」


エミリーはドアを叩く。


そして低く言う。


「Game over」


犯人は完全に呆然。


数分後、警察が到着。


銀座の街は再び静かな夜に戻る。


小春が息を切らしながら到着。


「はぁ……はぁ……」


みのりも追いつく。


沙羅は笑っていた。


エミリーは何事もなかったように立っている。


警察官が聞く。


「どうやって追いついたんです?」


エミリーは肩をすくめる。


「ランニング」


小春が爆笑。


「銀座をランニングコースにしないで!」


エミリーは夜の銀座を見渡す。


ネオン。

街灯。

ガラスに映る光。


そしてアメコミヒーローのように言った。


「街は大きなトレイルだよ」


小春。


「銀座を登山コースにするな!」


沙羅が笑う。


「でもさ」


ネオンに照らされたエミリーを見る。


「完全に映画だった」


みのりも頷く。


「確かに」


長いブロンズの髪。

夜のネオン。

颯爽と立つヒロイン。


エミリーは笑った。


「ロッキーの坂道トレーニングの方がきつい」


全員。


「比較対象がおかしい!!」


夜の銀座に、

ヒロイン達の笑い声が響いた。


翌日、SNSのトレンドにはこう書かれていた。


「銀座を走る金髪ヒロイン」


そしてもう一つ。


「スポーツカーより速い女」

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