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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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636/680

夜空を歩く女 ― ロッキーの風エミリー、日本一の塔を制圧!

京の東の空にそびえる、日本一の高さを誇る電波塔。

ガラスと鋼で組み上げられた巨大な塔は、昼は青空に、夜はネオンに輝き、東京の夜景を象徴するランドマークとして世界中の観光客を集めている。


その夜も、展望台には大勢の観光客がいた。


だが――


突然、塔全体が暗闇に包まれた。


「停電!?」


エレベーター停止。

展望台には数百人の観光客。


緊急通報がヒロ室に届く。


出動したのは

エミリー・ハート、

月島小春、

柏木理世、

大宮麗奈、

館山みのり、

高島里奈。


現場に到着すると、塔の上層は完全に暗い。


小春が見上げて叫ぶ。


「うわあああ!高すぎる!」


麗奈も目を丸くする。


「これ……登るの?」


里奈は事務的に言う。


「内部エレベーターが復旧するまで数時間かかるそうです」


みのりが頷く。


「観光客の不安が広がっています」


その横で理世は腕を組んでいた。


「こういう派手な現場、苦手です」


小春が笑う。


「理世さん、テンション低!」


その時だった。


夜空を見上げていたエミリーが静かに言った。


「OK」


小春が聞き返す。


「何がOK?」


エミリーは当然のように言う。


「外から行ける」


全員。


「は?」


エミリーは塔を見上げる。


鉄骨の外壁。

保守用の足場。

風の流れ。


そして笑う。


「ロッキーの崖より簡単」


小春が叫ぶ。


「比較対象がおかしい!」


次の瞬間。


エミリーは塔の外壁を登り始めた。


ブロンズの長い髪が夜風に揺れる。

碧眼がネオンを反射する。


東京の夜景を背景に、女性が空を登る。


完全にアメコミ。


麗奈が口を開ける。


「映画じゃないですか……」


みのりが呟く。


「身体能力が異次元です」


理世だけが冷静。


「派手すぎます」


数分後。


エミリーは展望台の外縁に到達した。


中では観光客がざわめいている。


「大丈夫かな……」


「暗いよ……」


その時、ガラス越しに金髪の女性が現れた。


観光客。


「え!?」


エミリーが軽く手を振る。


「Hi」


スタッフが慌ててドアを開ける。


エミリーが中に入ると、観光客がざわめいた。


彼女は笑顔で言う。


「心配しないで」


碧眼が優しく光る。


「ここは世界でも最高の展望台の一つだよ」


観光客が戸惑う。


エミリーは続ける。


「停電で夜景が消えても――」


窓の外を指差す。


「空はまだ点灯してる」


そこには東京の夜景と星。


観光客の緊張が少しほどけた。


「きれい……」


エミリーが笑う。


「ちょっとした夜景ツアーだと思って」


その後、彼女は避難誘導を開始。


階段ルートを安全に確保。


数十分後、観光客の誘導は完了した。


塔の下。


小春と麗奈が飛び跳ねる。


「エミリー最高!!」


「かっこよすぎ!!」


二人はエミリーとハイタッチ。


パチン!


「任務成功!」


小春が大喜び。


麗奈もテンション爆上がり。


「完全にヒーロー映画!」


エミリーは笑う。


「楽しかった」


その横で理世は腕を組んでいた。


明らかに面白くなさそう。


里奈が小声で言う。


「理世さん……」


理世は小さく言った。


「……派手な人は苦手です」


小春が聞き逃さない。


「嫉妬だ!」


理世。


「違います」


麗奈が笑う。


「似てるタイプだからでしょ?」


理世は黙った。


エミリーは気づかずに笑っている。


夜風の中、ブロンズの髪が輝く。


小春が言う。


「でもさ」


夜空を見上げる。


「ほんとに空歩いてるみたいだった」


エミリーは肩をすくめた。


そして言う。


「トレッキングだよ」


全員。


「違う!!」


東京の夜空に、ヒロイン達の笑い声が響いた。


その夜、SNSのトレンドはこうなった。


「夜空を歩く金髪ヒロイン」


そしてもう一つ。


「あの塔、崖扱い」

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