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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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633/679

ロッキーの風は雪も味方!北アルプス救出大作戦

長野県西部にそびえる北アルプス。

槍ヶ岳、穂高岳、白馬岳など、日本屈指の高峰が連なる山岳地帯であり、その景観は「日本の屋根」と呼ばれるほど壮大だ。夏は登山客で賑わうが、冬の北アルプスは別世界。猛烈な吹雪と氷点下の気温が人間を容赦なく試す。


そんな冬山で、登山者が遭難した。


「長野県警から救助要請です!」


ヒロ室の緊急チームが出動する。


参加メンバーは、

エミリー・ハート、

山口唯奈、

月島小春、

館山みのり、

杉山ひかり、

松本美紀。


そして今回の足はもちろん――


ドリームトラクター蒼牙2000・改。


巨大タイヤにスノーチェーンを装備した蒼牙は、吹雪の山道を力強く進んでいた。


操縦席では唯奈がハンドルを握る。


「おい蒼牙ぁ!雪なんぞに負げんじゃねぇぞ!ガンガン行ぐど!」


蒼牙が落ち着いた声で答える。


「了解。

雪上走行モード起動」


エンジン音が低く唸る。


小春が窓の外を見て叫ぶ。


「うわああ!完全に雪山探検隊じゃん!」


みのりが真顔で言う。


「探検ではありません。救助です」


ひかりは震えていた。


「寒い……」


美紀は地図を確認する。


「遭難者はこの先の尾根付近のはずです」


蒼牙は雪道を踏みしめ、どんどん高度を上げる。


だが――


吹雪が強くなった。


視界はほぼゼロ。


ついに蒼牙が減速した。


「警告。

この先は危険区域」


唯奈が唸る。


「ちっ……なんだってんだよぉ!」


蒼牙が静かに告げる。


「これ以上の車両進入は危険です」


小春が顔をしかめる。


「え、ここで止まるの?」


みのりも困惑。


「徒歩で行くしか……」


ひかりが青ざめる。


「この吹雪の中で?」


その時だった。


後部座席で静かに座っていたエミリーが立ち上がった。


金髪が吹雪の光に揺れる。


碧眼が雪山を見据える。


そして一言。


「ホームゲーム」


全員。


「は?」


エミリーは雪を軽く踏みしめた。


まるで公園の散歩のような顔。


小春が驚く。


「ちょっと待って、ホームゲームって何!?」


エミリーが笑う。


「ロッキー山脈の冬はこれくらい普通」


唯奈が叫ぶ。


「普通なわげねぇだろ!」


エミリーはコートを締めると、静かに歩き出した。


雪の中を。


まるで氷上のダンサーのように。


吹雪の中でもバランスが崩れない。


ひかりが呟く。


「すごい……」


みのりが感心する。


「完全に雪山適応体質ですね……」


小春は感動していた。


「アメコミのヒロインみたい!」


エミリーは雪原を軽やかに進む。


そして――


数分後。


倒れ込んでいる登山者を発見した。


エミリーが静かに声をかける。


「Hey。聞こえる?」


登山者は震えていた。


「た……助けて……」


エミリーは微笑む。


「大丈夫」


その声は、吹雪の中でも不思議と温かい。


エミリーは登山者を軽々と担ぎ上げた。


まるでヒーロー映画のワンシーン。


雪の中を颯爽と戻ってくる。


蒼牙のライトが見えた。


小春が叫ぶ。


「帰ってきた!!」


唯奈が驚く。


「おいおいおい!担いで来てんじゃねぇか!」


みのりが目を丸くする。


「体力どうなってるんですか……」


エミリーは登山者を車内に乗せる。


そして静かに言った。


「もう大丈夫」


美紀が応急処置を始める。


「低体温です。でも助かります!」


蒼牙が静かに言った。


「救助成功。お見事です」


小春が拍手。


「エミリーかっこよすぎる!」


唯奈が笑う。


「いやぁ……参ったなこりゃ」


みのりが頷く。


「完全に主役ですね」


ひかりがぽつり。


「雪山の女王……」


エミリーは外の吹雪を見た。


そして涼しい顔で言う。


「デンバーでは普通だよ」


全員。


「普通じゃない!!」


北アルプスの吹雪の中に、

ヒロイン達のツッコミが響いた。


ロッキーの風は――

雪すら味方にしていた。

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