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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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62/474

富士川分水嶺の昼行灯 ― まさにゃん、今日も迷走中!

富士川を境に東西で任務を分担している戦隊ヒロインプロジェクト。

東側は波田司令長官と遥広報官がテキパキ回す“機動力チーム”。

問題は——西日本側だ。


そこを統べる男こそ、

**戦隊ヒロイン界の昼行灯・葛城正男司令官(通称:まさにゃん)**である。


■ まさにゃん、また回りくどい会議を開く


「本作戦におきましては、まず前提として——」


開始5分で、もう誰も聞いていない。

30分後、まだ作戦名すら出てこない。


美月

「まさにゃん!はよ結論言うてや!

 うち、次の予定あるんやで!」


彩香

「葛城、キサマ。

 その回りくどい喋り、播州やと殴られとるで」


綾乃

「司令官さん、また長なってきましたなぁ……

 ええ時計してはりますけど、時間の無駄遣いやわ……」


あかり

「まさにゃん、がんばりや〜!

 (何言うてるか分からへんけど)」 ※四日市なまり


麻衣

「まさにゃんさん……深呼吸しい……

 話……長いわ……」※紀州弁


完全にナメられている。


葛城司令官は汗だらだら。

理由は簡単。

ひと言で済む話を20分かけて説明しているだけだから。


■ 東側、本気で頭を抱える


一方そのころ、東側司令室。


遥広報官

「長官……また葛城さん、会議こじらせてますわ……

 東西どっちもウチが見るんで忙しいっすよ……」


波田司令長官

「おまいさん、あれはもうダメだな……

 西の会議は毎回、時間の墓場だぜ……」


「ほんまに……

 関西の人、忍耐強いすね……」


波田

「忍耐じゃねぇよ。諦めだよ」


波田は深いため息をつくと、静かに立ち上がった。


波田

「……仕方ねぇ。

 あの男の出番だな。」


「え?誰です?」


波田

「ふっ……そのうちわかる。

 だが西日本は、このままじゃ崩壊する……」


遥広報官は何も知らない。

だが波田司令長官は確信していた。


——西日本には“改革”が必要だ。


■ 会議はまだ続いていた


葛城

「——というわけで、我々は“前向きに検討する方向で”」


美月

「何も決まってへんやん!」


彩香

「葛城、次の会議は秒で結論言え。

 5秒ルールや」


綾乃

「あら、5秒……司令官さんには拷問どすなぁ」


あかり

「まさにゃん、ファイト〜!四日市から応援してるで!」


麻衣

「まさにゃんさん……がんばりよし。

 ウチら、逃げへんよって」


葛城

「うう……誰か助けてくれ……」


助けは来ない。

だが、遠くの司令室で波田司令長官が静かに呟いていた。


波田

「——もうすぐだ。

 “あの男”が来れば、西日本はガラッと変わる。

 まさにゃん……せいぜい今のうちだぜ」


波田の目がギラリと光る。


「長官、今なんか言いました?」


波田

「何でもねぇよ。気にすんな」

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