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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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605/685

汗とタオルと若干売れ残り。今治ヒロヒロ大暴走!

瀬戸内の風が気持ちいい今治市。


造船の町。

世界に誇る今治タオル。

そして近年は新スタジアムの誕生でサッカー熱も上昇中。


そんな健全で前向きな街に、またしてもヒロヒロがやって来た。


横断幕。


「タオルで守れ!瀬戸内大運動会」


何を守るのかは、誰も知らない。


ノムさんが声高らかに宣言する。


「タオルはな、汗も涙も未来も拭ける万能兵器なんじゃ!」


のどかが即答。


「未来は拭けん」


しかしイベントは始まる。


まず物販。


今治タオル製・戦隊ヒロイン応援タオル。


ふわふわ。吸水性抜群。肌触り最高。


即完売。


……ただし一種類を除いて。


遠州のパーフェクトヒューマン・河合美音のタオルだけ、ほんの少し残っている。


美音、完璧な笑顔で言う。


「統計的に誤差の範囲です」


柏木理世が冷静に分析。


「需要と供給の微妙な乖離ですね」


なつめが笑う。


「売れ残りゆうなや!」


コメント欄。


《美音ドンマイ》

《これぞヒロヒロクオリティ》

《理世が優しい》


第一種目。


タオル防衛リレー。


今治タオルを地面につけずにゴールまで運べ。


みーちゃん、華麗。


地下アイドルの軽やかなステップ。


「タオルは丁寧に扱うのが松山魂!」


梨乃、スタート直後に転倒。


「うわぁ!」


タオルが地面に落ちる。


のどかが即座にホイッスル。


「失格」


梨乃、抗議。


「三秒ルール!」


違う。


第二種目。


造船タオル引き選手権。


巨大タオルを船に見立てて引っ張る。


なつめが全力。


「土佐の力見せちゃる!」


圧倒的パワー。


美音はフォーム完璧。


理世、珍しく笑っている。


「意外と楽しいですね」


その“意外”が貴重。


コメント欄。


《理世が笑った》

《保存版》

《タオルが泣いてる》


第三種目。


タオルサッカー。


今治はサッカーも熱い。


タオルをボール代わりに蹴る。


意味はない。


みーちゃん、俊敏。


美音、正確。


理世、理詰めでパスコース解説。


「角度的にこちらが合理的です」


なつめ、突進。


梨乃、空振り。


タオルが顔に直撃。


「なんでぇ!」


全員爆笑。


第四種目。


汗拭きパフォーマンス対決。


タオルでいかにカッコよく汗を拭くか。


なぜこの競技が存在するのかは不明。


みーちゃん、完璧。


カメラ目線、キメ顔、ウインク。


観客「おおー!」


美音、計算された角度。


理世、ぎこちないが楽しそう。


なつめ、豪快。


梨乃、タオルが絡まる。


「首しまる!」


のどかが助ける。


「よしなさい」


最後は全員で応援ダンス。


みーちゃんセンター。


今治タオルが空を舞う。


瀬戸内の風に翻る色とりどりの布。


ノムさんが絶叫。


「ヒロヒロは瀬戸内から世界へ羽ばたくぞ!」


のどか。


「まずタオル畳んで帰れ」


コメント欄が締める。


《意味不明》

《最高》

《美音の売れ残り回収した》

《理世の笑顔レア》

《これぞヒロヒロクオリティ》


イベント終了。


美音のタオルも最終的に完売。


理世が小さく言う。


「需要は後から追いつくものです」


なつめが笑う。


「結局売れたがや!」


梨乃が叫ぶ。


「わしのタオル作って!」


のどかが即座に止める。


「まず転ばず走れ」


今治の夕日が造船所のクレーンを赤く染める。


タオルは乾き、笑いだけが残る。


守ったのは未来でも世界でもない。


今日一日の、くだらなくて最高な時間だった。


ヒロヒロは今日も全力でバカだった。


そして瀬戸内は、たぶん少しだけ元気になった。

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