稲穂の風に叫べ!安芸高田・軽トラ玉入れグランプリ大爆走
多少マジメになったはずのヒロ室広島、通称ヒロヒロ。
だが所詮ヒロヒロ。舞台が変わっても本質は変わらない。
今回の開催地は安芸高田市。
中国山地のなだらかな稜線、広がる田園、澄んだ空気。歴史ある武将の故郷としても知られ、山と川に抱かれた実直な土地だ。派手さはない。だが土は強い。米はうまい。夕暮れは美しい。
そこへヒロヒロがやって来る。
松山からはオレンヂ☆ステップも参戦。
みーちゃん、車から降りた瞬間に一言。
「松山から遠かった~!」
その後ろで、みーちゃんライトがすでに点灯している。昼間なのに光っている。
ノムさんが胸を張る。
「今回はな、真の地域創生だ!」
のどかが即座に眉をひそめる。
「どこが?」
企画は三本勝負。
第一種目:軽トラ荷台で玉入れ
田んぼ脇に止めた軽トラ。その荷台にカゴを設置。ヒロインたちが玉を投げ込む。
なぜ軽トラなのかは誰も説明しない。
梨乃が勢いよく投げる。
玉が後方の田んぼへ。
「そこじゃない!」
みーちゃんは本気。
全力で投げるたびライトが反射。
虫が寄ってくる。
コメント欄
「虫多すぎ・・」
「光に集まる夏の悲劇」
のどかは真剣。
「これは戦いじゃ!」
全力すぎる。
第二種目:田んぼ一本道リレー
畦道を全力疾走。
理世は優雅に、澪は安定、沙羅は慎重。
梨乃は途中で転びそうになり、泥に片足。
「泥ヒロイン爆誕!」
全員笑う。
みーちゃんはライトを背負って疾走。
虫が帯のように後ろを追う。
コメント欄
「虫リレー」
「みーちゃん発光体」
第三種目:農機具ポーズ選手権
鍬、鎌、田植え機の前でポーズ。
のどかは本気の構え。
「農業なめんな」
みーちゃんは爽やかに微笑む。
梨乃は鍬を逆に持つ。
「それ危ない!」
全力でバカ。
だが、全員が本気。
のどかがつぶやく。
「これ、地域創生なん??」
ノムさん、即答。
「なる!」
根拠はない。
だが配信視聴数は安定の高水準。
コメント欄は
「安定のヒロヒロクオリティ」
「田舎回は当たり」
「虫どうにかして」
最終集計。
ノムさんが腕を組む。
「優勝は……みーちゃん!」
理由。
「虫が一番集まったから」
会場、爆笑。
のどかが呆れる。
「基準が意味不明じゃ!」
みーちゃん、満面の笑み。
「やった~嬉しい~!」
賞品は――
・戦隊ヒロイン手ぬぐい
・麗奈ちゃんクリアファイル
ショボい。
だがみーちゃんは全力で喜ぶ。
「大切にします!」
プロである。
コメント欄が沸く。
「やったぜみーちゃん!!」
「みーちゃん可愛い~」
「賞品しょぼい」
梨乃が真顔で聞く。
「それ高いだ?」
「心が高い!」
ノムさんが締める。
夕暮れの田園。
稲穂が揺れる。
のどか、汗をぬぐう。
「なんだかんだ、楽しかったのぉ」
梨乃が笑う。
「虫も仲間だ!」
みーちゃんはライトを消しながら言う。
「また来たいです!」
ノムさんが満足げにうなずく。
「ヒロヒロは、どこでも全力だ」
安芸高田の空に、笑い声が響く。
地域創生かどうかは分からない。
だが全員が全力で走った。
そしてそれが、ヒロヒロなのだ。




