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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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坂と猫とラーメンと!?尾道ネコ坂ドキドキ散歩、ヒロヒロ初遠征の夜

広島市内でやりたい放題やってきたヒロ室広島、通称ヒロヒロ。

しゃもじを振り、饅頭を投げ、運動会までやったその勢いは、ついに市外へと飛び出した。


広島支部長・江波のどかが宣言する。


「ヒロヒロ、県内制覇じゃけぇ」


隣でノムさんが満足げにうなずく。


「地方巡業は基本だ」


記念すべき第一弾の舞台は――尾道。


坂の街。

細い路地。

石段。

瀬戸内海を見下ろす景色。

そして、なぜかやたら猫が多い。


観光客がカメラを構え、映画のロケ地にもなる風情の街。

そこにヒロヒロが殴り込む。


イベント名はやたら長い。


「尾道ネコ坂ドキドキ散歩!ヒロイン夜の千光寺ランウェイ」


のどかが腕を組む。


「坂は広島の誇りじゃ」


梨乃がキラキラ。


「猫いっぱい!」


企画内容は相変わらずカオス。


第一部――ネコ坂ナイトウォーク。


ヒロインたちが千光寺へ続く坂道をゆっくり歩き、観客投票で“尾道一似合うヒロイン”を決める。


綾乃はしっとり和装風コーデで圧倒的風情。

美月は元気に坂を駆け上がる。

ひかりは静かに猫をなでる。


そして梨乃。


猫を見つける。


「あ、にゃん!」


その瞬間、足を踏み外す。


「危ない!」


転ばないが、よろける。


猫は平然。


観客爆笑。


第二部――尾道ラーメン早食い坂ダッシュ。


ノムさんの発案。


「食べて、登る。それが昭和だ」


のどかが半ばあきれながらも仕切る。


「無理はするなよ」


尾道ラーメンは見た目より重い。


美月が真剣に食べる。


綾乃は優雅にすすりすぎて遅い。


梨乃、最初は快調。


「おいしい!」


だが坂に出た瞬間、動きが止まる。


「重い!」


ラーメンが効いている。


坂道で立ち止まり、猫に見守られる。


観客は腹を抱える。


動画配信のコメント欄が爆発。


「坂とポンコツの相性最高」

「猫の冷静さが面白い」

「尾道バズる」


第三部――千光寺ランウェイ。


夜景を背に、ヒロインがゆっくりポーズ。


ネオンライトが控えめに照らす。


妙に昭和の深夜番組風のナレーション。


「坂は語る……ヒロインは走る……」


のどかがツッコむ。


「何言うとん!」


だが絵になる。


瀬戸内の夜景とヒロイン。


猫がひょっこりフレームイン。


これがまたバズる。


梨乃が最後に登場。


ポーズを取ろうとして、背後の猫を抱き上げる。


猫、無表情。


梨乃、満面の笑み。


その写真が即トレンド入り。


イベントは大成功。


地元商店街の店主が言う。


「客が増えた」


観光客も満足。


のどかが誇らしげに言う。


「尾道はロマンじゃ」


ノムさんがうなずく。


「次は夜景水着だな」


「それはやめぇ!」


梨乃は坂に座り込んで言う。


「坂、きついけど楽しい」


ヒロヒロ初の市外遠征は、猫と坂とラーメンの奇跡で幕を閉じた。


くだらない。

だが、なぜか温かい。


尾道の夜風が吹く中、ノムさんはすでに次の都市を見ている。


のどかは止める準備をしている。


梨乃は猫に話しかけている。


ヒロヒロ、県内制覇への第一歩。


坂の街は、笑い声で少しだけ明るくなった。

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